わが国の総理大臣、安倍晋三。日本の子供たちはあなたの話す言葉を聞いて育つのを知っていますか?

 政府は15日、南スーダンの国連平和維持活動(PKO)に関し、今年3月施行された安全保障関連法にもとづく新しい任務「駆け付け警護」を盛り込んだ実施計画の変更を閣議決定。

 自衛隊は任務遂行に必要な警告射撃などの武器使用が認められる。

 国会で辻元清美議員に詰問され、泣きべそをかきながら答弁した稲田朋美防衛大臣が、本日威勢よく記者会見するといった面白茶番。

 みんな呆れて見ています。「いい加減にしろよ!網タイツババアが」と。

  そもそも「駆けつけ警護」とはなにか?

 離れた場所にいる国連職員やNGO関係者が武装集団や暴徒などに襲われ、その要請を受けた場合、自衛隊員が武器を持って現地に行き、救出する任務のことだ。

 当然、救出過程で戦闘が起こる可能性は高いと考えるのが普通。

 しかし、それを安倍政権は「戦闘」ではなく「衝突」だという。

 この国は「なにか大きな力に動かされている」(安倍首相夫人、安倍昭恵談、2016.11.9 BLOGOS記事)から、事実をねじ曲げること、言葉の信頼性を失うことはどうとも思っていないのだろうか。

 だって首相も「毎晩声を上げて、祈る言葉を唱えているような人」(昭恵さん談)らしいから本当に心配になってしまう。朴槿恵大統領と占師のお友達を思い出したのは私たちだけじゃありませんよね。

 それはいいとして、もし安倍首相夫婦が好きなのが「日本人の精神」だというなら(2016.11.9 BLOGOS記事)、日本人の精神が宿っていると考えるのが正確な「日本語」とその使い方なんじゃないだろうか。

 そんな安倍晋三の「言葉の信頼性をなくす」振る舞いこそが、国を滅ぼし、国民の精神を貧しくする元凶だと作家・哲学者の適菜収氏は新著『安倍でもわかる政治思想入門』で糾弾する。

 今回も、安倍首相のかつての発言を紐解き、言葉の信頼性をなくす安倍晋三の正体を赤裸々にする。

ここまでまだ気づかないのが安倍を支持するB層。

 

安全保障関連法について 二〇一四年五月一五日 安倍晋三記者会見

 

再び〝戦争をする国〞になることは

断じてあり得ない。

 

 二〇一四年五月一五日、私的諮問機関である「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」(安保法制懇)が提出した報告書を受けて、安倍は記者会見で、日本人が攻撃を受けていなければ、日本人が乗っている米国の船を自衛隊は守ることができないなどと説明。

 また、北朝鮮のミサイル問題、テロやサイバー攻撃を例に挙げ、「もはやどの国も、一国のみで平和を守ることはできない。これは世界の共通認識であります」と主張した。

 意味がわからないのが次の発言。

 「こうした検討については、〝日本が再び戦争をする国になる〟といった誤解があります。しかし、そんなことは断じてあり得ない。日本国憲法が掲げる〝平和主義〟はこれからも守り抜いていきます」

 じゃあなんのために法案を通す必要があるのか。

 もちろん、「戦争をする」ためである。

 それ以前に、平和主義を守り抜くことと、戦争をするかどうかは関係がない。

 ちなみに、安保法制懇のメンバーで、安倍の外交政策ブレーンの岡崎久彦(一九三〇~二〇一四年)は、テレビ番組に出演し、集団的自衛権の行使容認により「自衛隊は戦争する軍隊になりますよ」と発言(二〇一四年五月一九日)。

 「お友達」に見事にはしごを外された。

(※適菜収著『安倍でもわかる政治思想入門』から本文一部抜粋)

著者略歴

適菜 収(てきな・おさむ)

1975年山梨県生まれ。作家。哲学者。ニーチェの代表作『アンチ・クリスト』を現代語訳にした『キリスト教は邪教です!』、『ゲーテの警告 日本を滅ぼす「B層」の正体』、『ニーチェの警鐘 日本を蝕む「B層」の害毒』、『ミシマの警告 保守を偽装するB層の害毒』(以上、講談社+α新書)、『日本をダメにしたB層の研究』(講談社+α文庫)、『日本を救うC層の研究』、呉智英との共著『愚民文明の暴走』(以上、講談社)、『死ぬ前に後悔しない読書術』(KKベストセラーズ)、『なぜ世界は不幸になったのか』(角川春樹事務所)など著書多数。安倍晋三の正体を暴いた渾身の最新刊『安倍でもわかる政治思想入門』(KKベストセラーズ)が11月16日に全国書店、Amazonで発売。