症状が増えれば、医者に出される薬も増える。そんな状況に危機感を持っている人は多いだろう。
医師と患者を薬でつなぐ薬剤師は、過剰な投薬のリスクを解決する上で重要な役割を担っている。

 

「薬には必ず副作用がある」 その認識が健康への第一歩


 もし「薬を飲めば病気は治る」と思っているなら、それは大きな間違い。安易にたくさんの薬を出す医者には注意が必要だと、薬の危険性に関する著書がある深井良祐さんは指摘する。


「薬には様々な副作用があります。これによって生活が困難になったり、健康な状態に戻れなくなってしまうことがよくあるのです。症状によっては、薬はとても役に立つことは事実です。一方で、明らかに薬を使用しないほうが好ましいケースも多々あります」。


 医者や薬剤師自身は副作用のリスクを知っているので、安易に薬に頼らないという。そんな専門家が、病気になっても自分なら飲まない薬の代表例が、風邪をひいたときの抗生物質だ。


「風邪の9割以上はウイルスが原因ですが、多種多様なウイルスすべてに効果的な薬は皆無です。一方、抗生物質は細菌を殺す薬であり、ウイルス性の風邪に使用しても症状は改善しません。また、軽い風邪で薬を服用すると、かえって免疫力を低下させることにつながるなど、リスクしかありません」。


 医者の処方を鵜呑みにしないことこそが、真の健康生活への第一歩だ。

 

イラスト/池畠裕美


【医者が「飲みたくない」薬とは】
1 飲んでも意味がない薬
2 症状を悪化させる薬
3 副作用の危険性が高い薬


深井良祐さん
薬剤師。株式会社ファレッジ 代表取締役。
医薬品卸売企業の管理薬剤師を経て独立、医療・WEBコンサルタントとして活動する。
『いま飲んでいる薬が危ない!』(秀和システム)などの著書がある。

※一個人11月号