TPPを強引に押し進めてきたわが国の総理大臣、安倍晋三。トランプ次期大統領と会談したときにTPPについてはどんな話をしたのだろうか…

アメリカのトランプ次期大統領は、就任から100日以内に取り組む政策課題について動画メッセージを21日、みずからのウェブサイトに掲載。

TPP(環太平洋経済連携協定)について「就任初日に離脱を表明する」と述べ、選挙戦で訴えたTPP協定からの離脱の方針を直ちに実行に移す考えを改めて表明した。

「私の政策課題はアメリカ第一主義という原則に基づいている」

「アメリカにとって大きな災難となるおそれがあるTPP協定からの離脱を表明する。代わりに、アメリカに雇用を取り戻し、産業を復活させる公平な2国間協定の交渉を進める」

と述べたうえで、国内の雇用拡大を重視する考えをトランプは強調した。

安倍晋三が泡を食ったのは言うまでもない。

アルゼンチンの首都ブエノスアイレスで記者会見し、TPPについて「米国抜きでは意味がない。再交渉が不可能であるのと同様、根本的な利益のバランスが崩れる」と述べた。

「アメリカに振り回される日本」はまるでイラク戦争のときのような様相を呈してきた。

このTPP問題。

安倍政権が強引に押し進めようとしても、おそらくもう無理だろう。

そしてそれ以前に、強行採決までして押し進めてきたTPPの舞台裏を安倍首相の発言を通して一度振り返って整理しておく必要があるだろう。

安倍晋三はTPPについてこれまでどんな無責任な発言をしてきたか?

以下、適菜収著『安倍でもわかる政治思想入門』から本文一部抜粋して引用します。

 

TPPについて① 二〇一五年一〇月六日 安倍晋三の記者会見

「自民党がTPP交渉参加に

先立って掲げた国民との約束は、

しっかりと守ることができた。」

 

 二〇一五年一〇月六日、TPP交渉の大筋合意を受けて安倍は会見を開いた。

「TPPは正に『国家百年の計』であります」

「自由民主党がTPP交渉参加に先立って掲げた国民の皆さまとのお約束はしっかりと守ることができた。そのことは明確に申し上げたいと思います」

「関税撤廃の例外をしっかりと確保することができました」

 例によってこれも大法螺だった。

 農水省が発表した関税交渉の結果により、聖域重要五品目のうち三割の関税が撤廃されていたことが発覚。

 そもそも自民党は二〇一二年の衆院選で「TPPの交渉参加に断固反対」と言っていた。

 要するに、安倍は日本人にケンカを売ってんですよ。

 JAをはじめとする農業団体は、安倍に騙されたとして、各地で集会を開催。福島を除く東北五県の農協系団体が二〇一六年七月の参院選における「自主投票」を決定した。

 ちなみに安倍は子供の頃から嘘つきだったという。

 安倍が小学生の頃、宿題の面倒を見ていた乳母が言う。

「『宿題みんな済んだね?』と聞くと、晋ちゃんは『うん、済んだ』と言う。寝たあとに確かめると、ノートは真っ白。それでも次の日は『行ってきまーす』と元気よく家を出ます。それが安倍晋三でした」(『安倍晋三 沈黙の仮面』)

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