【第2回 キャプテンとして目指す一致団結】

 

 レッズの顔として君臨し続けてきた。だからこそ、この悔しさを晴らしたい。阿部勇樹は「雪辱」を胸に誓う。
 悲願のJリーグ王者へ向けて鹿島アントラーズとのチャンピオンシップ決勝を戦う阿部勇樹が胸に秘めた思いを3回にわたっておくる独占インタビュー、その第2回。

 昨年。ACL、グループリーグ第三戦ブリスベンとの一戦に敗北を喫した浦和レッズに対し、埼玉スタジアムのサポーターから容赦ない声が浴びせられ、それに対し阿部勇樹が「ひとつになって闘おう」と叫んだ、と話題になったことがあった。その詳細は『NumberWeb』のコラムで紹介され、今シーズンが始まる際には、雑誌『Number』が「進歩を加速するために」と題し、このときの思いを阿部本人にインタビューしている。その中で、阿部はこう言う。

「優勝するためには、浦和に関わる人が同じ方向を向いていかないとダメなんだ、僕はそう信じていますから」(897号)

 この言葉を見て、筆者が思い出したのが2012年のレッズ復帰会見のことだった。

「何かを成し遂げるためには色々な犠牲もあると思いますし、それは正直、1人では出来ない。選手だけでも出来ないですし、チームに関わる全ての人が同じ方向を向いてやっていくことが大事だと思います。そうすることで、ちょっとずつ、道も見えてくると思います。
 あとは日々の練習や、目の前に来る試合に対して全力で臨む。それは簡単なようで一番難しいと思うので、その目標を1試合1試合成し遂げていきたいと思います。それで、勝った時はサポーターも含めて、スタッフ全員で、みんなで喜び合いたいと思います。それが今の浦和には必要なんじゃないかと思うので、それも含めて、成し遂げていきたいと思います」

 選手だけではない、浦和レッズにかかわるすべての人が同じ方向を向く必要がある――それは、阿部勇樹の中で変わらず志向され続けているテーマでもあった。
 復帰会見の際の別のインタビューでは「一致団結する必要がある」として、こうも語った。

「プレーしている当人たちが『そうやっている』と言っても説得力がないと思うんです。スタンドから観戦している方々がそれを感じ取れないのであれば、それをやっていないも同然です」

 「一致団結」するために、阿部勇樹は何を考え、どう行動してきたのか。