10月3日から放送中のNHK連続テレビ小説『べっぴんさん』に出演中の土村芳(つちむら かほ)。彼女が演じる田坂君枝は、主人公・すみれ(芳根京子)の学生時代からの友人で、物語の中心となるベビーと子供服の店「キアリス」の仲間。主要キャストの1人なので、少しでもドラマを見たことがある人は、「ああ、あの女の子か!」と記憶に残っているはずだ。今回は、その『べっぴんさん』の撮影の裏側や、彼女の生い立ち~女優になるまでの軌跡についてインタビューを行った。取材・文/古澤誠一郎  写真/河野優太
 

高校時代には新体操で
インターハイ出場の経験も

――ご自身のことも伺いたいんですが、出身は岩手県ですよね。住んでいたのはどんな場所でしたか?

土村 岩手県の盛岡市で、すごく住みやすい街ですね。海もあり山もあり、食事も美味しくて、自然と街とのバランスもいいですし、冬は……当たり前ですけど寒いです(笑)。私は映画が好きなんですけど、盛岡市には商店街を横切るような形で「映画館通り」という名前の通りがあるんですよ。

――小さい頃から映画が好きだったんですか?

土村 鍵っ子だったので、留守番をしながら家にある映画をよく見ていました。なので、見ていたものがお父さんラインナップな映画でした。『インディージョーンズ』とか『007』とか……。

――男が好きな映画ですね(笑)。『007』は女の子が観ても楽しかったんですか?

土村 「スパイ、かっこいい!」みたいな感覚で見ていたと思います(笑)。でも『ローマの休日』や『オズの魔法使い』のような女の子らしい作品も見ていましたし、ジブリのアニメも見ていました。そう考えると、いろんな作品を見ていましたね。

――演技をすることには、その頃から興味があったんですか?

土村 自分から興味を持ったわけではないですが、お姉ちゃんが地元の子供劇団に入っていたので、私も3歳の頃からその劇団に入っていました。小学校4年生の時に、NHKさんのお正月ドラマで岩手での撮影があり、地元の子役として出演したこともあったんです。豪華な出演者の方が周りにいらっしゃったので、今でも記憶に残っていますね。

――プロフィールの特技には「新体操(インターハイ出場)」とありますね。

土村 小学校2年生から高校3年生までで、10年くらいやっていました。演技のほうは小学生の頃に劇団自体がなくなってしまったので、そこから習い事は新体操だけでした。新体操にかなり打ち込んでいて、勉強もあまり好きじゃなかったので、高校もスポーツ推薦で入れるところに進学しています(笑)。

 

 

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