わが国の総理大臣、安倍晋三。在職日数が5日中曽根康弘を抜いて戦後歴代4位となり「決しておごることなく…結果を残していきたい」と記者団に述べる。

 安倍晋三首相は5日に在職日数が第1次政権(平成18年9月~19年9月)を含めて通算1807日となり、中曽根元首相を抜いて、戦後歴代4位になった。

 安倍首相は、首相官邸で記者団に対し、「決しておごることなく、中曽根元首相のように平常心で一日一日、全力であたり、結果を残していきたい」と述べた。

 戦前も含めると歴代6位。来年3月の自民党大会で総裁任期が延長されれば、戦前の桂太郎元首相を抜いて歴代最長となる可能性も出てきている。

 ぜひおごらないでもらいたいものだが、とうに総理大臣としての安倍晋三のおごりはこれまでの発言を紐解けばすぐにわかるというもの。

 以下、発言の内容とその安倍晋三の見識について、作家適菜収氏が指摘する。

※適菜収著『安倍でもわかる政治思想入門』本文を引用します

 

安全保障関連法について 二〇一五年五月二〇日 党首討論での安倍晋三の発言

「法案についての説明は全く正しいと思いますよ。

私は総理大臣なんですから。」

 

 これは完全にイカレポンチ系ですね。

 二〇一五年五月二〇日、党首討論で安全保障関連法案をめぐる論戦がスタート。民主党(二〇一六年三月二七日、民進党に改称)の岡田克也は、安倍が「米国の戦争に巻き込まれることは絶対にあり得ない」と発言したことを問題視。

 一方、安倍は、国の存立が脅かされる明白な危険の発生など新三要件を満たさなければ「自動的に(自衛隊が)行くことはあり得ない」と反論。「われわれは武力行使はしないし、後方支援活動でも戦闘現場になれば直ちに撤収していく。巻き込まれ論はあり得ない」と述べた。

 岡田は、集団的自衛権を行使する場合、自衛隊の活動範囲が「相手国の領土、領空、領海に及ぶのは当然だ」と指摘。「アメリカが武力行使することによってそのはね返りが日本に来るのは当然考えられること」「日米同盟でアメリカの抑止力に期待する以上、その負の側面としてそういうこともあり得るということは当然」「それを総理は絶対ありませんとおっしゃるから、そういう断定的な、粗雑な物の言い方では国民の理解は深まらない」「総理の言われたこと、私、一つも納得できませんよ。お答えになっていませんよ。あるいは間違っていますよ」と言うと、安倍は「法案についての説明は全く正しいと思いますよ。私は総理大臣なんですから」と発言。

 さすがに国会もどよめいた。

 討論後、岡田は「聞いていないことを(安倍が)延々と答えており、国民にわかるはずもない」と述べていたが、それ以前の話。

「総理の説明が全く正しい」なら、討論も審議も必要ない。

 

さらに、次のようにも発言している……

 

次のページ 「私は総理大臣としてあり得ないと こう言っているんですから。 間違いありませんよ。」と発言した安倍首相