今の陛下は、天皇を国家・国民統合の象徴と定める日本国憲法により即位され、積極的に象徴の役割を果たしてこられた。

 それが高齢化により困難となる手前で、譲位を決断された。その叡慮を尊重するのは、日本国民の良識であり、政府・国会の責務であろう。

 

 本書は、今年の夏の報道から、平成28年8月8日の「お言葉」の真意を読み解き、その背景にある原稿憲法と皇室典範の全容を解説した上で、法整備の具体的な解決策と今後の課題を示すものです。

 著者は皇室研究の第一人者であり、有識者会議のメンバーでもある所功先生です。

今回の「生前退位」問題について
・日本国憲法が定める象徴天皇について
・現在の皇室典範について
・象徴天皇としてのお務め
・歴代天皇の皇位継承問題
と、さまざまな角度から検証しています。

 私たちが考えなければならない、天皇と皇室の問題を、それぞれが考える答えの手引書としてご活用ください。

【目次】

第一章「生前退位」のご意向を読み解く
第二章「天皇陛下のお言葉」を読み解く
第三章 憲法の規定する象徴世襲天皇
第四章 皇室典範を規定する皇室制度
第五章 高齢譲位の実現方法と残る課題