予備校講師として、そしてタレントとして、多忙な毎日を送る林先生。多種多様な仕事の中で、やり甲斐を感じるのはどういうときなのでしょうか。


自分の苦労で0.1%でも視聴率が上がるなら、喜んでやる

 どんな仕事も、それぞれなにかのミッションを課されてやっているわけですよね。テレビ界でいえば、この枠で視聴率を10%取らないといけないとか。今どき10%というのはなかなか取れない数字なんです。

写真/花井智子

 その厳しい状況下で、「林の番組でやってみよう」と決め、そして結果がきっちり出たとき。そして、番組に関わっているみんなが喜んでくれて僕に頼んでよかったと言ってもらえるとき。やり甲斐というか、やった意味があったと感じるのは、そういう場面ですね。
 成果主義というとよくない意味に捉えられがちですが、仕事は結果がすべてだと僕は思っています。「視聴率は悪かったけれど、よく頑張った」と言われてもなにも嬉しくありませんから。

 僕が苦労することで結果が出せるのであれば、なんでもやりますね。このインタビューの後に、テレビ朝日で「林修の今でしょ!講座」の収録があるんですが、他の出演者の人たちは夜10時には終わることになっています。でも、僕の収録だけは12時まで予定されている。番組をつくっているプロが「これが必要」と判断をするならそれを尊重して、「よし、やりましょう」と受けるのが僕のスタンスなんです。「僕が苦労することで、0.1%でも視聴率が上がるなら、喜んでやるよ」、常々スタッフに言っています。

 台本に意見することもほとんどありません。シナリオをつくるのは向こうがプロですから。僕は与えられた台本に対して、想定以上のことをするのが仕事。役割は分けて考えます。
 たとえば、マネージャーに対しても、「仕事を選んで取ってくるのが君の仕事、その仕事で結果を出すのが俺の仕事」といつも言っています。だから、基本的にマネージャーが選んだ仕事は文句を言わずにハイハイとやる。(その僕が最近、文句を言い始めたのは、体力のある彼が、自分を基準に仕事を決めるからです、こちらは50歳を超えて、身体がついていかないんだって!)

 どの業界も今、大変だと思います。しかし、必ず勝者はいるんです。全滅している業界はないんです。じゃあ、勝ち組みと負け組ではどこに差があるのか。愚痴や文句を言う前に、そこを考えていくべきだと思うんです。
 

明日の第九回の質問は「Q9.忙しい中での自分の時間のつくり方を教えてください」です。