■驚かれた決断、東京ユナイテッドへの移籍

 

 僕はJ2のファジアーノ岡山から東京ユナイテッドというクラブに移籍しました。東京ユナイテッドは日本におけるサッカーのカテゴリーでは5番目にあたる関東社会人リーグ1部に属しています。

「2部から5部へ」。

 多くの方から「なぜ?」と聞かれました。ほとんどの方が驚きをもって受け止められたようです。鹿島の時のチームメイトや岡山のチームメイトからも「まだJ1でもJ2でもできるのになぜ?」と、その決断に驚かれました。

 確かに、僕自身ここ2年も怪我なくフルにシーズンを戦うことができ、身体もまだまだ動く感覚があります。"普通に"考えれば、J1、J2への道を模索するのが"当たり前"なのかもしれません。

 しかし、僕の心はそれを望みませんでした。僕の中で昔の栄光の時代が蘇ってきて「また華やかな舞台で輝きたい」と思う瞬間はあったにせよ、次の瞬間には違うステージーー「次」ーーを欲していました。

 そこには「人と違う人生を選びたい」という僕のあまのじゃく精神もあるのですが、それ以上に、僕の中の"普通"や"当たり前"が少し変わっているのかもしれないと思いました。
 そこで今回は、長らくこの連載をお休みさせていただいていたお詫びも込めて、僕のキャリアの考え方のお話をしてみたいと思います。

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