新刊『チャンスを掴む人はここが違う』の著者、若手ビジネスマンのカリスマ千田琢哉氏が、3千人以上のエグゼクティブ、1万人を超えるビジネス・パーソンとの対話から得た「チャンスを掴む法則」を公開。
 

◆【チャンスの特性】
 混雑した場所からは、チャンスは逃げていく。

 チャンスは密度の低い場所を好むという特性がある。
 人がたくさん集まる場所や物がゴチャゴチャ散乱している場所には、チャンスはない。
 混雑した場所は、そこにある人や物の価値を必ず下げる自然の摂理が働く。 
 たとえば人が殺到するバーゲンセールの光景を思い出してもらいたい。
 そこではまるで闘牛のように血走った眼をした人々が群がって、戦場のように激しい奪い合いが繰り広げられる。
 これは数え切れないほどのトラブルが勃発する、チャンスの欠片もない運の悪い状態だ。
 あるいはこれでもかというほどに商品がビッシリと並べられた格安ショップを思い出してもらいたい。
 商品が所狭しと並べられているからこそ、商品の価値が下がって安物になるのであり、そこに群がってくるのも安者ばかりというわけだ。
 あなたはこれらの話を他人事だと笑っていられるだろうか。
 あなたが仕事で残業するのが当たり前と思っている常識だって、本当は当たり前ではない。
 残業というのは社内がゴチャゴチャしていてチャンスが嫌う最悪の環境だ。 
 その証拠に残業でチャンスを掴めることはまずない。
 それよりは早朝出社して密度の低い場所で仕事を済ませてしまうことだ。

 早朝というのは電車もガラガラに空いていてゆったり座れるし、オフィスも人口密度が低くて清々しい。
 ゆったりとコーヒーでも飲みながら頭を使った仕事もできるし、その日やらなければならない仕事も誰にも邪魔されずに終わらせることができる。
 また私自身の経験を述べておくと、早朝出社してかかってきた電話を取ると大口契約になることが多かった。
 あまりにもこういう経験を積んでいると、これは偶然ではないことに気づかされる。
 もちろん早朝出社しているとライバルがいないからチャンスを独占できるということもあるが、それ以上に早朝にチャンスをくれる相手は早朝に出社している相手に仕事を任せたいと思っているのだ。

 人生で迷ったら密度の高いほうではなく、密度の低いほうを選んでおけば間違いない。

 

◆千田琢哉(せんだ・たくや)

文筆家。愛知県犬山市生まれ、岐阜県各務原市育ち。東北大学教育学部教育学科卒。日系損害保険会社本部、大手経営コンサルティング会社勤務を経て独立。コンサルティング会社では多くの業種業界における大型プロジェクトのリーダーとして戦略策定からその実行支援に至るまで陣頭指揮を執る。のべ3,300人のエグゼクティブと10,000人を超えるビジネスパーソンたちとの対話によって得た事実とそこで培った知恵を活かし、“タブーへの挑戦で、次代を創る”を自らのミッションとして執筆活動を行っている