日本の美点を振り返ろう!!そんなコンセプトで世界から絶賛されている、知っている様で知らない、日本の食・技術・カルチャー・経済・制度を紹介する『世界が絶賛する日本 われわれが知らない進化する真価』(Japan's best編集部:編)絶賛発売中。今回は本書の中でも世界を変える、影響を与える日本の制度・文化などを紹介します!

海外でそのまま通じる日本語「BONSAI」

 約1300年前に中国で生まれ、約800年前の平安時代に日本へ渡って独自の進化を続けてきた「盆栽」。

 とはいえ、盆栽と聞いて多くの日本人が想像するのは、おそらく「おじいちゃんの趣味」といったところではないでしょうか。

 ところが、海外ではこの盆栽が大人気なのです。

 今では「盆栽= BONSAI」という言葉が英語・スペイン語・ドイツ語などさまざまな国の辞書に「bonsai」として訳されるほど浸透していることを、ご存知でしょうか?

 その影響は売上高や関連施設の来場者数といった数字にもはっきりと現れています。

 盆栽、植木などの日本からの輸出高は2004年の9・8億円から2013年には94・3億円へと急上昇中。

盆栽「黒松」

 なかでも盆栽美術館「春花園」(東京都江戸川区)は外国人観光客にとっ

ての隠れた人気スポットとなっており、年間約1万人が来場、併設する盆栽教室にも外国人受講者が殺到しています。

 また、イタリアでは盆栽を扱う輸入販売会社が誕生し、日本から盆栽を仕入れて国内で販売、年商数億円のビジネスになっている……といった具合です。

 近年では外国人愛好者が増加した影響で樹齢数百年クラスの盆栽が次々と外国人観光客に買われているため、国内の貴重な財産が失われることを心配する声も上がっているほどとか。

 もちろん、盆栽には日本の木を使うという決まりはないため、海外にはその国の木を用いた盆栽が多数生まれています。

 スペインではオリーブを用いた盆栽、プエルトリコでは南米の木々を用いてトロピカルな盆栽といった具合です。

 鉢のなかに再現された大自然の美しさ、そして、毎日の世話が欠かせないがゆえに持ち主の毎日をも生きたアートに変えてくれる楽しさ。

 それらが外国人にとっての「BONSAI」の魅力といわれています。

 そんな盆栽の世界における一大イベントとなるのが、4年に一度開かれる「世界盆栽大会」。

 今年はさいたま市で28年ぶりの国内開催となります。あなたも今一度「盆栽」をチェックしてみてはいかがでしょうか。

世界が絶賛する日本 われわれが知らない進化する真価』より