グリップは体とクラブをつなぐ唯一の接点。でも、多くのアマチュアゴルファーは「グリップ」よりも、「スイング」に重きを置いています……。
スイングは「動」だから、難しい。グリップは「静」だから、簡単!  グリップを修正するだけの、たった5秒で“球筋"が劇的に変わることもあるのです。
人気ゴルフコーチ・関浩太郎プロが、グリップの重要性を4回にわたって解説。
連載第1回目のテーマは、『「グリップはこう握る」という決まりはない!』です。

グリップは「スイングの鏡」です。その人がどんなスイングをしたいかが、もっとも顕著に表われるのがグリップなのです。
タイガー・ウッズやアダム・スコットら世界的な名プレーヤーは概してオーソドックスなスイングです。同時に基本に忠実なオーソドックスなグリップをしています。
ゴルフの上手い人は誰もが美しいグリップをつくっているということがいえますが、グリップがオーソドックスであれば、クラブを振る動作もオーソドックスにしかならないのです。名選手の中には個性的なスイングの人ももちろんいます。そうしたタイプはグリップも個性的といえます。
要は、その人のスイングの癖や使っているクラブによってもグリップが変わるのです。
一般のアマチュアゴルファーも、スイングをどのように変えて向上していきたいのかといった目標や、筋力、柔軟性によって理想のグリップはおのおの違ってきます。

 

「グリップはこう握りなさい」と決めつけるようなレッスンがとても多いのですが、グリップの基本形や理想の型はあっても、こうでなくてはいけないという決め事なんてありません。同じ人でも年齢によってグリップが変化しますし、その日の体調やショットの目的に応じてもグリップが変わります。
ですからタイガーにしろアダムにしろ、同じグリップのように見えても、実際には違います。基本にかなったグリップという点では共通でも、誰もが自分なりにアレンジしているのです。
体調があまりよくないせいか、ボールが上がりにくい日は上がりやすいグリップに握ればいいし、上がりすぎる日は上がりにくいグリップに握ればいい。ドローボールを持ち球にしたければグリップを少しストロング(フックグリップ)に握ってもいいし、フェードボールを持ち球にしたいなら少しウィーク(スライスグリップ)に握っても構いません。
また、右がOBのホールだけフックグリップで握ったり、左がOBのホールだけスライスグリップで握るのも立派なマネジメントです。
グリップはとても重要ですが、「日によって変えてもいい」というくらいの柔軟な気持ちになってください。<続く>

 
 

<『ゴルフは「グリップ」だけで上手くなれる』(関浩太郎)より抜粋>