■衝撃的だったM・ラミレス入団

 マニー・ラミレスが四国アイランドリーグに加入することが大きな話題を呼んでいる。メジャー通算555本塁打、通算打率.312、1831打点。クリーブランド・インディアンス時代にはシーズン165打点を記録するなど、驚異的な数字を残してきた正真正銘のレジェンドだ。

2004年のワールドシリーズでプレーするラミレス。

 四国アイランドリーグは2年前に藤川球児が入団したことで注目を集めた。翌年にはNPBに復帰し、阪神タイガースの投手として活躍している。ほかにも昨シーズン自身2度目の首位打者に輝いた千葉ロッテマリーンズの角中勝也、入団以来3年連続60試合以上を投げた中日ドラゴンズの又吉克樹ら延べ60人をNPB、海外トップリーグへ輩出した実績がある。
 簡単に振り返ると、設立構想が発表されたのが2004年9月のこと。トライアウトには1500人を超える選手が応募し、リーグ自体はその翌年、2005年からスタートした。今年で13年目を迎え、700名に及ぶ選手を獲得してきた。
 運営面においては、プレスリリースから抜粋をさせてもらう。2016年3月31日に発表された「リーグ・球団経営報告」によれば、『2015年、収入面では大口スポンサーからの収入が大幅減。支出面では北米遠征の経費増。これにより、㈱IBLJ単体の収支は、3期ぶりの赤字となった。』『もっとも、シーズンの集中化による経費削減等が功を奏し、4球団中3球団が黒字化。㈱IBLJ及び4球団(合計5法人)の経常利益の合計は▲10,175千円。いまだ赤字ながら過去最善の結果となった。』とある。
 NPBへの確かな実績と認知度アップとともに、リーグ運営は前進している。しかし、ある球団幹部は「まだまだ独立した運営が可能なレベルにはなっていない」と話す。そして「NPBへ選手を送り込むことによってその価値を高めていく」と続けた。

 そんな中での「ラミレス入団」は何を意味するのか。「なぜあのラミレスが……」という疑問は、彼が実際にプレーをし、何かを語るまで分かることはないかもしれないが、日本野球界においても決してネガティブなニュースではなかったはずだ。
 では、四国アイランドリーグ、また独立リーグは今後、野球界においてどんな存在になっていくのであろうか。NPBを中心としたトップリーグへ選手を輩出する場所として確固たる地位を築いていくのか。それとも――。

 独立リーグのなかでよく言われる言葉がある。

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