乱交や複数プレイを、現代では総称して『スウィング』と呼ぶ。愛好者たちは『スウィンガー』。さすがに文明社会、なんかちょっとオシャレである。
 

複数プレイ愛好者と恋愛して
酒池肉林の世界を渡り歩く!

 オトコの夢といえば、やっぱり酒池肉林であるらしい。
「ねーねーどんなセックスしてみたい?」
 と問うと、けっこうな人数割合で、複数プレイ、乱交が浮上してくる。
 王侯貴族でなくても、民衆レベルでもお祭り乱交の風習は日本にもあったし、
(そっか、オトコの拡散本能ってやつは、太古から今もって顕在なのネ)
 とうなずいた。日頃、
「オレたちイッパツ抜きゃあスカッ。元気モリモリで仕事もバリバリよ」
 みたいなオトコらしさを羨むことは多い。

 そこに、鷹揚ですこやかな自由と解放を感じるからだ。実際、女の性欲は、とかくめんどくさいんである。
 好きなヒトじゃなきゃイヤとか、好きなヒトがヘタじゃイヤとか、ヘタじゃなくてもオシャレなデートしてくれなきゃイヤとか、メールの返信が遅いだけで絶望妄想し、別れるとゴネたり。
 欲が深すぎて、あちらが叶えばこちらも欲しいで、なかなか満たされない。たぶん、そこが女の可愛いとこでもある(はずだ)けど、当人たちとしては、一部をゴネているうちにいっさいがパーになったりするので、けっこう深刻な悩みでもある。
 もちろん、女にだって自由と解放へのせつない願望はある。あるんだけど、それよか巣と食糧確保のほうがはるかに重要であると本能に仕込まれていて、だから、セックス一回ヤッたヤらないで、手にあまる心の葛藤を招きがちなのだ。それを自覚しているから、そうそうカジュアルに遊ぶ気になれない。
(はあー、女はめんどくさくてもうヤダ……)
 せめて、セックスのうまみくらい、もっとラフに味わえたらどんなに楽しいだろう。
 そう思って、オトコ心に同期したい願望が高まった時。持ち前の引きの強さで筋金入りの複数プレイ愛好者と恋愛してしまい、ともに酒池肉林を渡り歩いたことがある。