自らが舞台に立つよりも、舞台に立つ人の演出を裏側でするほうが好き、という演出振付家のMIKIKOさん。そんな彼女の根底にあるのは幼いころの感動なのかもしれません。

舞台に裏側があることを知ってわくわくした子ども時代

 広島で育った幼い頃から、母がよく舞台を見に連れてってくれていました。「親子劇場」という会に母が入会していて、指人形からミュージカルまで、広島に来たいろんな舞台を見せてくれていたんです。

撮影/杉田裕一 [POLYVALENT]

 舞台自体よりも大きな影響を受けたのは、父が広告代理店で働いていたので、子供のころにライブを関係者席で見られたり、舞台裏を見られたことだと思います。広島市で開催される「フラワーフェスティバル」という大きなお祭りがあるんですが、楽屋やステージ裏を見せてもらえたことがあって、ものすごく興奮しました。「ミポリンが明日この楽屋に来るんだよ」なんて言われて、「舞台に裏側があるんだ!」ってことを知って驚きましたし。「ステージに出る前に?この部屋で?えーお化粧とかするんだ!」って、世界の秘密を覗き見たような気分だった。
 振付師という職業を知ったのも、米米CLUBのライブを裏で見せてもらったのがきっかけです。確か振り付師の方がダンサーもやられていて、その時にはじめて「振り付け」という言葉を覚えました。踊りを作る人がいるんだーと感動したのを今でも覚えています。普通の広島の子が知らないことを、たくさん教えてもらいました。
 今思えば、そんな幼いMIKIKOちゃんはドキュメンタリーやメイキング映像を見るのが好きだったんです。舞台を客席から見るのも好きだったけど、舞台から降りた人が通る道を見るのがおもしろかった。根底にこういう経験があって、今につながってるのかもしれませんね。

明日の第十三回の質問は、「Q13.MIKIKOさんにとっての恩人は誰ですか?」です。