新曲『TOKYO GIRL』をはじめ、Perfumeの全楽曲の振付を担当しているMIKIKOさん。広島のアクターズスクール時代から今日にいたるまでの十数年間、ともに過ごしてきた彼女たちへ今、思うこととは。

Perfumeがいなければ振付を発表することもできなかった

 もう16、7年の付き合いになるでしょうか。苦楽を共にしてきたというか、夢を叶えるまでの大変さも、夢を叶えた後の大変さも、現在も。たくさんの喜びを教えてもらいながら、彼女達と全部を共にしてきていますから。もはや家族の領域ですね。
 そして、私が今、こうやってインタビューを受けられるのも、Perfumeのおかげです。Perfumeがいなかったら、私がやりたい振付を世の中に発することはできなかったので、そういう意味でも感謝しています。だからこの先、なにがあっても助けようとも思っています。もしも彼女たちがPerfumeを辞めることがあったとしても、その気持ちは変わりません。

——Perfumeとともに、広島を背負っているという思いはありますか?

撮影/杉田裕一 [POLYVALENT]

 広島代表だと思っているわけでもないんですが……。東京に来る前は、ずっと広島にこだわっていたんです。週に2日だけ東京に通って、5日は広島という生活を続けていた。「場所は関係ない、どこにいても活躍すれば呼んでもらえる」ということを広島の子に言い続けてきて。広島というのは、情報量が少ない分、濃度も濃くなるというか。訓練ができる場所なので、広島にいると踊りが上達するんです。
 広島にいれば、ひとつのことに集中できるし、ちょっとしたことを楽しめるし、ちょっとした舞台に出るチャンスも喜べるから、感謝の気持ちも大きくて……という理由もあって大好きだったんですけど。プレイヤーとしては最高の条件がそろった場所でしたが、私は演出家になりたかったので、どうしても活動の場を東京に移す必要があった。ただ、私が教えた子たちが「広島にいるのは間違ってるんじゃないか」と思ってしまうのは嫌だったんです。だから演出家として、振付師として、MIKIKOさんは東京に行った意味がきちんとあったんだ 、という姿を広島に届けたいと思っていた。そういう思いは今も忘れないようにしています。

明日の第十六回の質問は、「Q16.“恋ダンス”の上達のコツを教えてください」です。