■体の回復が追いついていかなかった

――喜びはない?

田澤 もちろん素直に評価していただいたのはうれしいですけど、僕は野球をしただけで、契約はいろんな人のフォローがあってのこと。そこはしっかり仕事をしなきゃいけないな、という思いが強いです。

――昨シーズンを振り返ると、前半は非常に調子が良かったように見えました。一昨年、離脱などもあったぶん、期するものがあったのではないかと思います。

田澤 そうですね。今年は前半すごく良かったんですけど……怪我もしてしまったんで、悔いは残ります。

――昨シーズン、ボストン・レッドソックスはクローザー、セットアッパーの怪我が相次ぎました。

田澤 (クローザーの)キンブレルも怪我で離脱しましたし、上原(浩治)さんもそうでしたね。

――中継ぎ、クローザー陣の調子が悪くなってしまった要因はあったのでしょうか。

田澤 僕に関しては自分自身の問題だったと思います。体の回復が追いついていかなかったというのが正直なところで、どこかで少し休むなりして、もうちょっとうまく自分でコントロールできなかったかな、と。大きな反省点ですね。

 

――シーズンをとおした対応ができれば防げたかもしれない、と。

田澤 はい。

――たしかに昨シーズン、1週間毎日ブルペンで投げて準備をしているのに実際の登板は1、2試合しかない、というようなことがよくありました。かなりしんどい状態に見えましたが……。

田澤 そういう部分でちょっと戸惑ったところはあります。特に6月くらいからブルペンで「作って(投げる準備をする)終わる」ことがすごく多かったんです。ブルペンでは何球も投げているけれど、実際の試合には投げない、という日が続いたわけですね。
 10点差がついている試合で準備を命じられて、隣を見ると野手も投げる準備をしている、というようなこともありました。「自分の起用法はどうなっているんだろう?」と思わなかったといえば嘘になります。体がなかなか回復しない中で、心のほうもついていかなかった、という感覚でしょうか。でもチームのことを考えれば、それは仕方ない部分もあります。どうであれ、与えられたポジションで投げ抜かなければ評価されないのが中継ぎというポジションですし、役割です。乗り越えることができなかったのは自分のミスだと思います。

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