◆公道を走れる電動の折りたたみバイクとは?

「生活にアクセントと遊び心を。」をコンセプトとした家電メーカーUPQを生み出した、中澤優子さん。企画から発表まで2ヶ月で17種24製品を生み出したスピードの速さと、革新的なブランディングが話題になり、『ガイアの夜明け』等にも出演。「心を動かすものづくり」について、中澤優子さんにお話を伺った。
〈中澤優子氏 プロフィール〉1984年生まれ 株式会社UPQ 代表取締役CEO
2007年にカシオ計算機に新卒入社。携帯電話・スマホの商品企画部門に所属。ケータイカメラで満足のいく写真写りで人物が撮れる「美撮り」機能を企画など、プロダクトマネジメントに従事。その後、携帯電話事業からの撤退をきっかけに退職。2015年7月にUPQを設立する。

 今の時代、モノも情報もすでにあふれていて、必需品でないモノは、すごく魅力的なものでないかぎり、買ってもらえない時代だと思います。そういう時代のものづくりで、どうしたら「買いたい」と思ってもらえるかを、一番重視して製品をつくるようにしています。簡単に言えば、写真撮ってSNSにあげたら、「いいね!」がいっぱいつくようなもの。子供が見ても、おばあちゃんおじいちゃんが見ても目をひくことがすごく大事だと思っています。

 

 

 

2016年の8月から販売を開始した電動の折りたたみバイクUPQ BIKE me01は、1モデル生涯販売台数300台売れたら万歳といわれる日本のバイク市場で、販売開始4ヶ月で500台を超えての生産、販売しています。そもそも「電動の原付バイク」をつくりたかったわけではなく、「電動の面白い乗り物」を日本でも走れるようにしたかったのです。

 

現在の日本の法規では、セグウェイをはじめとする新しくて面白そうな乗り物を公道、私道で乗る事ができません。私有地で乗れるとはいえ、日本の国土で乗り回せる土地を持っている方は限られています。興味はあっても、乗れないし、買えないわけです。私のような一般人でも乗れるようにしたい、と考えたとき、解決方法は2つ。法律を変えるか、法律の中で面白いものをつくるか。

UPQのようなベンチャーに法律を変える力はありませんし、もっと偉いおじさんたちががんばって変えようとしてくれているので、私たちがやるべきは後者。そう考えて作り上げたのがUPQ BIKE me01です。

UPQのブランドリリースから約1年半が経ちました。実際にUPQの商品も売れ、売り場が広がっていくと同時に、「欲しい」と思ってもらえるものをつくることが、厳しいといわれる家電売り場でも可能だということを実感することができています。先のカシオ時代の話とつながりますが、どんなに厳しい条件下でもやれることはたくさんあるのです。「知恵を絞る」ことが何よりも大切なのだと思います。