「なぜ彼女たちは裸になったのか」など、性を売る側の女性にばかりが注目されがちな売買春の現場だが、もう一方の当事者である男性側に目を向けることによって、見えてくるものはあるのか!?「見えない買春の現場 『JKビジネス』のリアル」を2月9日に刊行。「性の公共」をつくるという理念の下に、現代の性問題の解決に取り組んでいる坂爪真吾氏に語っていただいた。
 

■インタビュー:JKリフレに通う20代男性

 実際にJKビジネスを利用している男性へのインタビューを実施した。
 北関東にある人口8万人程度のベッドタウンに住んでいる赤塚さん(25歳・仮名)は、毎週1~3回程度、電車で1時間半かけて東京までやってきて、秋葉原や池袋でJKリフレを利用している。
 元々美少女好きでメイド喫茶の常連だった赤塚さんが初めてJKリフレの世界に足を踏み入れたのは、2015年の大型連休の時期。最初に行ったのは、18歳以上の黒髪・清楚系の女の子が揃っている池袋の有名店だった。初回は8000円の料金で3人の女の子と20分ずつ遊べるコースを選んだ。そこでお気に入りの子を見つけて、次回以降はその子と60分5000円のコース+オプションをつけて利用するようになった。赤塚さんの利用するオプションはいずれも合法的な内容で、裏オプション(=ハンドサービスやオーラルセックス、本番行為など)は使わない主義だという。

■恋愛とJKリフレの関係

 JKリフレを利用するために、遠路北関東の地方都市から毎週電車で1時間半かけて秋葉原や池袋にやってくる20代半ばの男性というと、「女性とコミュニケーションのできないアニメオタク」「モテないコミュ障」といったネガティブなイメージを持たれるかもしれない。

 しかし、赤塚さんは男性ファッション誌のモデルのような清潔感のある服装で、物腰も柔らかな礼儀正しい方だった。現在は特定の彼女はいないそうだが、これまで3~4人の女性との恋愛経験があるとのこと。いわゆる非モテ系という印象は全く無い。
 赤塚さんは風俗やキャバクラには基本的に行かない。JKリフレには風俗慣れしていない男性や、風俗の「作業感」を嫌う男性が集まるという。予め決められたメニューを、女性が作業の如く淡々とこなすだけになりがちな風俗と比べれば、リフレには素人っぽさがあり、それゆえの癒しを得られる。若い女の子と秘密に楽しいことをしている背徳感も得られる。
 赤塚さんがJKリフレに求めているのは、こうした風俗では味わえないような素人感、疑似恋愛感覚なのだろうか?

赤塚「普段の生活では、自分の周りにJKリフレで出会えるような清楚で可愛い子はあまりいない。接客業の社員をしているため、アルバイトで若い女の子と接する機会はありますが、趣味を仕事に持ち込みたくない。現実の恋愛とリフレは別物です。もし恋人がいれば、リフレには行かないと思います。お酒無しのキャバクラみたいなものですね。
 以前通っていたメイド喫茶は、女の子と写真を撮ったりゲームをしたりすることができましたが、単価はリフレと大して変わらない。メイド喫茶では女の子と一対一になれないので、リフレのコスパの方が高いと感じています」

 リフレでは、カーテンで仕切られた畳一畳分程度の狭いスペースの中で、女の子と60分間、一対一で過ごす形になる。飲食物の持ち込みはOKなので、店に入る前にスタバなどで女の子の分の飲み物を買ってから入店するそうだ。最初の20分は女の子との世間話などを楽しみ、残りの40分はオプションで5千円の「し放題コース」=時間内ハグや添い寝がし放題になるコースを選び、女の子といちゃいちゃして過ごすというのが赤塚さんの利用スタイルだそうだ。

赤塚「ハグには、対面ハグや後ろからのハグなど、色々とバリエーションがあります。男性が無言で一方的にぎゅっと抱きしめるような形ではなく、お互いに会話をしながらいちゃいちゃと…という感じですね。添い寝は、文字通り横に寝るだけです。
 オプション料金を払えば、服の上からのタッチは可能です。絶対領域(スカートとニーハイソックスの間の太ももが露出した部分)くらいまではOK。服の上からツンツンしたり、いちゃいちゃしたり・・・。ちなみにキスはあまりない。女の子にもよりますが、粘膜接触を伴うような行為は基本的にしません」

 清楚系の美少女と狭い個室の中でハグや添い寝・・・となると、20代半ばの若い男性にとっては「生殺し」状態のように思える。「それ以上のことをやりたい」という欲望や衝動は湧き上がって来ないのだろうか?

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