脳をコントロールする上でもっとも重要なアイテムは「妄想」。脳科学者、中野信子先生は言う。8万部を突破した著書「脳はどこまでコントロールできるか」から、成功するための脳の活用方法を紹介。なかでも「妄想すること」は、成功するための重要なアイテムだ。それを最大限に活かすにはどうすればよいかを7回にわたって送る。

■妄想を使いこなすことが成功の秘訣!

 

「妄想」というと、ついついあらぬことを考えがちだが、脳をコントロールする上でもっとも重要なアイテムと言える。

たとえばソニーの往年の名作「ウォークマン」。この大ヒット作が緻密なマーケティングから生まれたかと言えばそうではない。

当時の井深大名誉会長が「きれいな音を飛行機内で聴けたら……」と妄想したところからすべてが始まったのは有名な話だ。

社内では絶対に売れないと猛反発を受けたらしいが、人類の歴史に残る発明とは、えてしてこうした状況から生まれることが多いものだ。もう少し掘り下げて考えてみると、成功者の多くはほとんどが妄想家であることが多い。

50代でマクドナルドを創業したレイ・ロックもその一人。マクドナルド兄弟からハンバーガーショップの権利を買い取り、フランチャイズ展開で世界最大のファストフードチェーンに育て上げた人物だ。

50代までのレイは、まさに貧乏暇なしを地で行くセールスマンだったそうだ。何しろ彼の妄想の産物であるアイデアは勤め先の会社ではことごとく否定され、仕方なくミキサーの販売代理店として独立したものの上手くいかなかった。

そんなある日、ミキサーの営業で訪れたのがマクドナルド兄弟が経営するハンバーガーショップだった。

レイは52歳になっていたが、このハンバーガーショップをチェーン化すれば大成功するという妄想に駆られ、それを押し通したことが世界的な実業家として名をはせる源だったのだ。

実は、ここに妄想を使いこなすための重要なポイントが隠されているのでお伝えしたい。