選択肢が増えることで、悩みも増す

 

前回で書いたのは、高校受験生を持つ親にとって、受験は情報戦だということだった。

なかでも「併願優遇」という制度を理解していないとお話にならない。

それも、その高校によって、基準に対する対応がまちまちなので個々に確認しなくてはならないのが、非常に重要だった。

だから、なるべく早くから情報収集を始めたほうが絶対に有利であることを書いた。

さて、我が娘の場合である。

夏期講習を終え、秋口までは目標通りに進んでいたと思う。

都立が第一希望であったが、私立の併願優遇(倍率1.0倍)で受験するための内申基準も何とかクリアした。

慌てて受けた漢検も準2級に合格できたので+1である。言い方は悪いが、これで、スベリ止めも万端。都立に落ちても第二希望の私立には入れる。もっと言えば、都立の推薦入学(内申重視)だって、合格の可能性がある。

よかった、よかった、と一息つけた。と考えていたのだが、娘からもう一つのアイデアを出されるのに時間はかからなかった。

 

親の気持ちが曖昧だと、娘の気持ちも揺れる

 

ところがである。私立の併願優遇では内申が足りないので諦めていたが、単願推薦(倍率1.0倍)であれば、基準に足りている学校があると言う。

ランクは第一希望の都立と同じくらいだと力説する。もし都立に落ちたら、併願優遇で受ける、スベリ止めの学校はワンランク落ちる。

そのリスクを考えれば、ここは、単願推薦で手が届くようになった、私立に入るのがベストの選択ではないかという趣旨である。

確かにそういう考えもあるだろうが、もともと都立を第一希望に頑張ってきたのに、果たしてそれでいいのだろうか?

と、いうか、それって、逃げじゃないのか?

いや、もう駄目である。もともと都立に落ちたら、私立でも仕方なしが条件になっていたので、まあ私立でもいいかという気分が家庭内に蔓延している。

何よりも、都立に落ちたときには、「やっぱり、あの時に」という感情が湧かないとも限らない。

 

そして、こういう時の親がするべき判断は、誰に聞いても同じであった。

「娘さんの希望を優先した方がいい」

 

かくして、娘の高校受験は終わった。

塾の先生からは、12月からの受験までの2か月は、受験生のもっとも伸びる時期だと聞いていた。その差は、入学してから、はっきり出るとも言われていた。

確かに、私立の単願推薦に切り替えたうちの娘は、周りが冬期講習であくせくしている間も、年賀状作成に精を出していた。

 

子どもの高校受験は親が決めるものではないとも思うが、この「併願優遇」やら「内申基準」やら「単願推薦」やらの制度に振り回された感は否めない。

そんな中で、親が揺らいでいるようでは、結局、娘にも何も言えなくなってしまうのだ。

高校受験は情報戦である。

なるべく早目に、親が情報収集する目的は、まずは親が腹をくくることが大切であるからだ。

 

最後に、以下、高校受験を迎えるにあたってのポイントを記しておきたい。

◎親が知っておくべき高校受験

① 高校受験は情報戦である

② 特に学校説明会は早めに動き出す

③ 受験のパターンをシミュレーションしておく

(内申基準と併せたパターン。また、単願推薦という選択肢がありなのかどうかも)

④まずは親が腹をくくる姿勢が大事!