■下腿痛

 

むくみ、痛みの原因は、感じる部位と違う内臓の病気であることも
膝を含めた下腿の症状は、生活の質を低下させる

 中高年が感じる膝の痛みの大部分は、関節の軟骨組織がすり減って起こる変形性膝関節症だ。しかし、それ以外にも痛みを出す病気がある。
 「変形性膝関節症は、加齢のせいにして放置すると、やがて膝関節が機能しなくなります。整形外科で適切な治療を受け、筋力を高めることである程度、進行を止めることができます。この他に、膝や足指の関節に突然、激痛が起こるのが痛風です」。

 尿酸の血中濃度が高い状態が続くと、血液に溶け込めなくなって、結晶となって関節などに付着する。すると結晶を処理しようと集まってきた白血球が刺激物質を放出し、炎症を起こして痛みが発生する。
 「対策としては、食物からのプリン体の摂取を、できれば1日400㎎以下にすること。また、より大切なのは、1日の尿量が2ℓ以上になるように、できるだけ多くの水分を摂る、そして適度な運動をするなど、生活習慣の見直しがとても重要です」。

 それでも痛風の発作は突然起こることがある。
 「そんな時は、患部を冷やして安静にします。マッサージはしてはいけません。鎮痛解熱剤で痛みを抑え、早めに医療機関を受診してください」。
 痛風の激痛は、同時に関節組織も破壊する。放置すると、やはり歩行困難を引き起こす結果になる。他に尿酸の結晶が皮下に溜まる痛風結石、腎臓や尿路にできると腎不全も引き起こす。
  「それによって、片側の足だけむくみが出たり、腫れたりといった症状が出ることもあります。日ごと悪くなっていく、痛みを伴うなどの状態になる前に、医療機関を受診して適切な処置をするようにしましょう」。
 下腿の変化、シグナルは生活の質を落とす一歩手前で食い止めたいもの。生活習慣を見直そうではないか。

危険な「足の異常」チェックリスト
□ 朝起きた時に、足がむくんでいる
□ 足の片方だけが痛む
□ 日ごとに悪くなっている
□ 痛みを伴うむくみ、腫れがある

 朝のむくみが慢性的になっているのは、腎臓病や心臓の疾患の可能性も。片足だけに起こる足のだるさ、痛みは下肢動脈瘤のケースも。 
 

様々な下腿の症状への対処法
①変形性膝関節症は、脚の筋力アップで改善を図る
②痛風はゆるやかな食事制限と生活の工夫を併行して、薬だけに頼らない
③太り気味の人は体重を抑えて、下腿や関節への負担を減らしていく