子どもひとりに最低1千万円必要、というのはホント?

いよいよ新学期。私立と公立で3倍もの差がでる教育費にどう対処すればいいのか?1万人の家計を変えた家計コンサルタント、『手取り20万円台でも「貯まる家計」に変わる新常識㊹』の著者である横山光昭が疑問に答えます!

●公立なのか私立なのか。選択で3倍以上の差

 たとえば仮に幼稚園から大学まですべて公立の学校に通わせたとします。

 その場合、入学金や授業料などでおよそ523万円が必要だと言われています。

 また、すべて私立だった場合にはおよそ1770万円と、その3倍は確実に必要だと言われています。もちろん子育てにかかる費用は教育費だけではないため、実際にはもっとお金がかかることも予想されますが、1千万円という数字がひとつの目安として語られています。

 1千万円と聞くと、そんなお金を用意できないと悲観するのも無理はありません。ただ、子どもが生まれた日にいきなり1千万円が必要になるわけではありません。大学を出るまでのおよそ20年間でかかる費用です。少しずつ貯めていけば、問題ありません。

 さらに1千万円のなかには、「学校外活動」が含まれています。学校外活動は、塾や習い事にかかる費用のことです。

 塾や習い事にかかる費用は家庭によって大きく差が出るため、平均値で算出すると、高校入学までにおよそ200〜300万円程度という統計結果があります。

 収入が少ないのであれば、子どもに塾や習い事はガマンしてもらうという選択肢もあります。そうすれば、その分だけ教育費を削減することができます。

 したがって、子どもをひとり育てるのに最低1000万円が必要なわけではありません。節約すれば、もっと減らすことができます。

 また、子育てにお金をかけるのは当たり前と考える必要もありません。 習い事をするのか、塾に通うのか、子どもと話し合うことで解決できることもあります。私立に行きたいのか、それとも公立でいいのか。子どものためとはいえ、収入には限度があります。

 あれこれと小さいうちからお金をかけていたら、大学進学時にお金が残っておらず、奨学金などに頼るしかなくなるかもしれません。

 私立に行ってもかまわないけれど、そのかわり塾代は出せない。公立に行くなら、塾や習い事もかまわないなど、ある程度、子どもたちも大きくなれば家計の事情を理解してくれると思います。

 1千万円という数字に踊らされることなく、子どもにとって何が大切なのか、どこにお金をかけるのが幸せなのか、そちらに目を向けることが大切です。

『手取り20万円台でも「貯まる家計」に変わる新常識㊹』より構成)