正しい努力をすれば

誰でも成功できる

 

「ランナーズ」2015年11月号で上武大学駅伝部の監督、花田勝彦氏が「悩みがあったら本を読む」というコラムで、「理は変革の中に在り」(野村克也・著)を紹介している。

花田監督と言えば早稲田大学で箱根駅伝を走り、ヱスビー食品ではアトランタ(1996年)、

シドニー(2000年)と両オリンピックでトラック競技に出場した名選手である。

花田氏は、この本を読んだ感想として、

「素質だけでは勝負できない凡人は必ず壁にぶち当たり苦労する、だからこそ己の生きる道を必死で考え、変わることができる」という言葉に着目している。

まだ情報が少なかった時代、早くからメジャーリーグに注目し最先端の野球理論を学ぶことで3000試合以上出場、657本のホームランを打った野村監督に対し、競技は違えども自分の選手時代と重なる部分が多く、共感できたという。

花田氏は大学2年ころまで故障が多く、ここ一番というレースで力を発揮できない「ガラスの心臓」と揶揄される選手であったと言う。

早大時代の同期や後輩は皆インターハイ優勝者であったが、花田氏は県大会、地区大会では優勝できても全国では5位。そこに大きな差を感じていたし、追いつくために必要な努力を続けたと言う。

「理は変革の中に在り」の中では、「正しい努力をすれば天才でなくても成功できる」と野村監督は書いている。花田氏も大学時代、栄養学を学んだり、メンタルトレーニングのために気功を取り入れたこともあり、時にはチームメイトからバカにされたこともあったと言う。

野村監督が、「人と同じことをやっても勝ち目が無い」と考え、当時はタブーでもあった筋力トレーニングで、弱点である肩の弱さを克服した話にも繋がると言う。

 

優勝するべく優勝するチーム

優勝にふさわしいチーム

 

また、何よりも現在、上武大学の駅伝監督という立場から、「優勝するにふさわしいチーム作り」という言葉に感銘を受けたと言う。

団体競技では、圧倒的な戦力を有する「優勝するべくして優勝するチーム」と戦力的には揃わなくても監督のビジョンのもとで一丸となって戦う「優勝するにふさわしいチーム」があるのだ。

この書評インタビューを読んで、「成功するための正しい努力」を追求する花田監督のもと、上武大学が駅伝で台風の目になることを期待したいと思った。