この春新入社員になるあなたへ。第一印象を決めるのは、まず「言葉遣い」。そして、その言葉遣いの基本となるのが「敬語」だ。大ベストセラー「頭がいい人の 敬語の使い方」シリーズの著者・本郷陽二氏のシリーズ最新刊、『一言で印象が変わる さすがと思われる話し方』(ベスト新書)から、押さえておきたい敬語の実例を紹介する。

「了解しました」ではなく、「承知しました」で好印象に

 人から何かを頼まれたり、お願いをされた時、どのように答えていますか。話し方によって、その人の印象や評価は大きく変わります。だからこそ、どんな言葉を選ぶかが大切です。
「わかりました」という意思を伝える言葉としてよく使われるのが「了解しました」ですが、実はこの言い方はちょっと問題があります。
 なぜなら、「了解」は、物事の内容や事情を理解して認めることで、簡潔に意思を伝えられますが、相手に対する敬意や謙遜の気持ちまでは届けられません。
 だからこそ、上司やお客様など目上の人に対しては使うべきではありませんし、改まった言葉遣いが求められるビジネスシーンでは適切とはいえないのです。

イラスト/ホセ・フランキー

 お客様の依頼に対して、「了解いたしました」「了解でございます」などと言う人もいるようですが、たとえ「いたしました」や「ございます」をつけても、「承知しました」「かしこまりました」「承りました」の丁寧さにはかないません。
 まして、上司からの指示に対し「了解です!」などと答えると、「いつまでも学生気分が抜けていない」と思われてしまうかもしれません。
 模範的な答え方には、「かしこまりました」、「承知いたしました」「承りました」などがあります。どの答えも丁寧で好感の持てる返事です。
 さらに、これらの言葉の前に「はい!」という歯切れのよい返事があると、さらに良い印象になります。
「かしこまる」や「承知する」には、慎んで承る、相手の言っていることを承諾するという意味がありますから、謙虚に相手の言葉を聞く姿勢も伝わります。

「承知しました」や「かしこまりました」は堅苦しくて使いにくいという人も少なくないのですが、何事も慣れが肝心。繰り返し使っているうちに、ごく自然に使えるようになるはずです。
 そして、もうワンランク上の返事を目指すのなら、「すぐに取りかかります」「すぐに作業いたします」「今の作業が終わり次第、取りかかります」のように、「すぐにやる」という一言を添えましょう。好印象になること、間違いなしです。

■    目上の人から用事をたのまれたとき

× 了解しました!
〇 承知しました。
× 了解でございます。
〇 かしこまりました。

【ポイント】「了解」ではなく、「承知」を使おう

『一言で印象が変わる さすがと思われる話し方』より構成】