この春新入社員になるあなたへ。第一印象を決めるのは、まず「言葉遣い」。そして、その言葉遣いの基本となるのが「敬語」だ。大ベストセラー「頭がいい人の 敬語の使い方」シリーズの著者・本郷陽二氏のシリーズ最新刊、『一言で印象が変わる さすがと思われる話し方』(ベスト新書)から、押さえておきたい敬語の実例を紹介する。

「これがわからないんですが」は甘え過ぎ

 まだ仕事に慣れない頃は、業務の手順がわからなかったり、自分の知識が及ばなかったりして、なかなかスムーズに事が運ばないでしょう。
 そんな時は、上司や先輩に尋ねればいいのですが、つい「あまり質問ばかりすると無能な部下だと思われるかもしれない」「忙しそうな先輩に迷惑をかけたくない」などと考えて、質問もせずに一人で考え込んでしまう人がいます。
 しかし、わからないことを放っておいたのでは、結局仕事の効率が下がるばかりですから、余計な気兼ねをしないで先輩や上司に質問するのが一番です。
ただし、問題なのは、その聞き方です。

 こんな時よく耳にするのが、「すみません。ここがよくわからないんですが……」「あの、この書類の書き方はこれでいいんでしょうか」などいう言葉使いです。これはものを教わる時にふさわしいとは言えません。

イラスト/ホセ・フランキー

 なぜなら、こうした言い方は「ここがよくわからない」「書類の書き方はこれでいいかわからない」という自分の問題をただ伝えているだけで、「教えて欲しい」という意思表示がないからです。
 確かにこれでも先輩たちのアドバイスはもらえるかもしれませんが、これではちょっと幼稚な言い方ですし、甘え過ぎにも思えますね。
 もし先輩や上司に解決の方法を尋ねたいなら「この部分がよく理解できないのですが、説明していただけませんでしょうか」「書類の書き方がよくわかりません。すみませんが教えてくださいませんか?」のように話したほうがいいでしょう。
 もちろん聞く時には、「お時間を取らせて申し訳ありませんが」「お手数をかけますが、説明していただけるとありがたく思います」などと、恐縮する気持や感謝の思いをしっかり表すことも大事です。
「よくわからないのですが」が当たり前になっているのでは、自分の成長にはつながりません。
 また、謙虚な気持ちで質問をして、教えてもらった後には「どうもありがとうございました」と心のこもったお礼を忘れないようにしましょう。

■    教えてほしいという気持ちを伝える

× ここがわからないんですが…
〇 教えてくださいませんか
× これでいいんでしょうか…
〇 説明していただけませんでしょうか

【ポイント】教えてもらったら、お礼の言葉を

『一言で印象が変わる さすがと思われる話し方』より構成】