ペナントレースではできない応援ができる侍ジャパンの魅力

 やま~だてつと! と声を張り上げ、「夢へと続く道」でテンションを高める。
 豪快な一発を願い「ホームランかっ飛ばせ筒香!」と目いっぱい叫ぶ。
 ソフトバンクの松田宣浩が本塁打を放てば、「熱男!(アッツォ~!)」と拳を振り上げる。

 ペナントレースではできない応援も、国際大会ならば胸を張ってできる。
 俺たちも侍ジャパンなんだ、と。

 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で、日本は2次ラウンドまでホームの東京ドームで戦う。侍ジャパンの世界一奪還を切望するファンがひとつになり、想いを応援歌や声援で体現する。
 実にいい。だからこそ、少しだけ温度差も感じてしまうのだ。

 選手たちも、もっとファンに乗っかっていいのではないだろうか――。

 WBCは野球の「真の世界一」を決める、4年に一度のビッグイベントだ。2013年の前回大会では準決勝で敗退し3連覇を逃しているだけに、チームは「是が非でも優勝」と並々ならぬ覚悟で大会に臨んでいるし、戦いぶりからもそれは十分に伝わってくる。

 真剣勝負の舞台だから悲壮感があっていい。だがもっと、プレーに対して感情をむき出しにしてもいいのではないだろうか。無論、それが喜びの表現であればベストである。安打や本塁打、得点シーンだけでなく、バントや守備でのアウトひとつでもベンチから乗り出すくらい、全身でもってチームメートを鼓舞し、称える。極端くらいがちょうどいい。そうなれば、士気だってより高まるだろう。
 事実、侍ジャパンにはそういう姿勢を、身をもってけん引できる選手がいるのだ。
アメリカ、ドミニカも登場! 日別・日本時間で全日程をチェック!

次のページ 「バカになってやっておけば良かった」と後悔しないように