いらっしゃいませ。
 大阪のワインショップ「mista」で店長をしている、ソムリエの竹内香奈子と申します。
 ワインには、甘口、辛口があります。あなたはどちらが好みですか?
 私は辛口ワインが好みですが、疲れたときに甘口ワインが飲みたくなります。甘いものって癒されますよね。
 ところで、ワインはブドウのみから造られているのにどうして甘口、辛口がうまれるのでしょうか?
 そこで今回は、ワインの甘口と辛口の違いや簡単に甘辛度が分かる方法をお伝えします。

◆ワインの辛口とは、辛いわけではない!

 ワインの辛口とは、決して辛いわけではなく甘くないものを表現しています。ですから、カレーの「甘口」「辛口」とは表現の意味するところが違います。

サンペレグリノは三ツ矢サイダーより「辛い」。

 例えば、サンペレのような砂糖が入っていない炭酸水とサイダーのような砂糖が入っている炭酸水を比べてみると、サイダーよりサンペレは甘くないですよね。ということは、サンペレは「辛い」という表現になるのです。

◆甘口と辛口は造り方が違う?

 「甘口」「辛口」はワインの中の糖分の量によって決まります。その糖分の違いはどこからでてくるのでしょうか?
 ブドウには果糖とブドウ糖が含まれています。ワインはその糖分は、酵母によって二酸化炭素とアルコールに変わります。つまり、発酵によってブドウ由来の糖分がアルコールに変わるのですが、この糖分がアルコールに変わる程度によって残糖量が違ってくるのです。
 糖分をほとんどアルコールに変えてしまえば辛口のワインになり、糖分の一部しかアルコールに変わっていないうちに発酵を止めてしまえば、糖分が残り甘口ワインになります。
 基本的には、甘口も辛口も発酵の構造は同じなのです。

◆「甘口」「辛口」の表記は赤ワインにはない?

 「甘口」「辛口」という表記は基本的に赤ワインにはなく、白ワインやロゼワインにしか使われません。
 それは、赤ワインのほとんどが辛口だからです。
 たまに甘口の赤ワインもありますが、ごくわずかなので赤ワインの表現には使われないのです。

◆赤ワインの表現法は「ライトボディ」「ミディアムボディ」「フルボディ」

 では、赤ワインの表現法はどうなのでしょうか?
 赤ワインの味の決め手は、渋み、酸味、コクです。この差を表現するのに「ライトボディ」「ミディアムボディ」「フルボディ」と表記します。これは、口の中で感じるワインの「重み」「コク」を表す言葉です。
 よく、軽いワインより重たいワインが好き!重たいワインより軽いワインが好き!という言葉を聞きますよね。軽いワインがライトボディ、重たいワインがフルボディ、中くらいのものがミディアムボディと表現されます。

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