3歳ごろから始まる「なぜ?」「どうして?」の嵐

「どうして水には色がないの?」「どうして夜になるとお月様が出るの?」など、子どもがなんでもかんでも質問してくることに、正直困った親御さんは多いのではないでしょうか。

 

 はじめは単語を言うことでしかコミュニケーションを取れなかった子どもが、いくつかの単語をつかってある程度意味の通る発話ができるようになると、この「なぜ?」「どうして?」攻撃が始まるケースが多いそうです。これは心理学における発達段階の一つで、通称「なぜなぜ期」や「質問期」などと呼ばれています。

 その場ですぐに答えを教えてあげられるような質問なら良いのですが、「どうして水には色がないのか」のように、調べないと答えが分からないことについて聞かれると、どうしていいか困ってしまいますよね。
 本来はその場で答えを調べてあげたり、一緒に考えてあげたりするのが理想的ではありますが、タイミングが悪かったり、答えを調べるための時間がなかなか取れずに、ついあしらってしまうことも少なくないことと思います。

 しかし、子どもの方はいたって真剣。適当な返事をされたり、答えを後回しにされたりすると、せっかく広がりかけていた興味関心の範囲が狭まってしまいます。では、そんな時はどうすれば良いのでしょうか?

答えるのが難しい時は、ちょっと視点を変えてみる

 Twitterに投稿する子育て漫画で人気のあおむろひろゆきさん(@aomuro)は、著書『新米おとうちゃんと小さな怪獣』の中で、子どもの「なぜ?」に対し、次のような対処法をとっていると書かれています。

 バナナがなぜ黄色なのかと聞かれれば、「ちっこいおっさんがバナナを黄色く塗ってくれてるねん」と答えるし、なんで雨が降るのかと聞かれると、「お空の上にいるちっこいおっさんたちが一生懸命バケツを引っくり返してお水を落としてるねん」と答えます。子どもは「へえ」と嬉しそうに返事をして、また次の質問をします。
(中略)子どもがひとつひとつのなぜ?に対する答えを聞いて、自分の世界が広がっていくことに喜びを感じる時期、それがなぜなぜ期なのかなという気がしています。だから、正確な答えを返すことも大事なのかもしれないけれど、ちょっと難しい質問をされた時なんかは視点を変えて、子どもの想像力をかき立てるような答え方をしてみてもいいと思います。あくまで個人の感想ですけどね。
 
(『新米おとうちゃんと小さな怪獣』より引用)

 子どもの「なぜ?」「どうして?」は必ずしも、正しい事実を覚えることや、科学的根拠を確認することが一番の目的とは限りません。子どもの好奇心や想像力を膨らますという意味では、あおむろさんのような対処も一つの手と言えるでしょう。
 子どもの質問に対し真面目に答えてあげることも大事ですが、それでは親の方がいっぱいいっぱいになってしまい、疲れてしまいます。時には親自身も楽しみながら、子どもの好奇心をかき立てるような答えを考えてみると良いかもしれません。