昨シーズンと似たスタートでも全然違う手ごたえ

写真:アフロ

 シーズンが開幕してから約2ヶ月。富士ゼロックス・スーパーカップを皮切りにスタートした2017年は、公式戦12試合で8勝3敗1分けという成績になっています(4月17日時点)。これは、昨シーズンと似ていて、昨シーズンは12試合終了時点で8勝1敗3分け。リーグ戦だけを取り上げてみると、今シーズン、昨シーズンともに5勝1敗1分けとまったく同じ数字です。

 違うのは手応えです。今シーズンは、試合を重ねるに連れて「守備における明確な基準」をピッチで体現できているという自信があります。

 例えばAFCチャンピオンズリーグのグループステージ(ACL)、山場といえた上海上港戦がそうでした。結果を見れば「アウェイで2対3で敗れ、ホームで1対0で辛勝した」試合と見られるでしょうが、僕自身の中ではしっかりとしたリスクマネジメントができていた2試合でした。

 アウェイ戦前、フッキ、オスカル、エウケソンといった世界的な攻撃の選手を擁する上海上港に対して、ある程度ボールを持たれることは覚悟していました。その上で、「ここを突破されたら得点につながってしまうだろうシーン」「シュートを打たれてしまうシーン」のところでしっかり対応をしていこう、と考えて臨んでいました。

 つまり、フッキのような才能溢れる選手に対して、どこまで“やらせる”のか、ここまでならOKというポイントをきちんと作っていけたわけです。プレー中のイメージとしては、「今いるフッキの位置なら持たせていい。ここも持たせていい、まだ持たせていい、入ってきた、ここは止めよう」と表現すれば分かりやすいでしょうか。

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