●バーバラさんの教育哲学「子どもは何でもできる」

 子どもの好奇心をいかし、先生が手を差し伸べつつ自分の力で学ばせる。根底にあるのは創設者バーバラさんの「子どもは何でもできる」という信念だ。その言葉は力強い。

「子どもたちは何でもできるんです。“Sisu”というフィンランド語で『あきらめない』という言葉がありますが、今はできないかもしれないけれど、もう1回、もう1回、と積み重ねていけば必ずできるようになる。そしてそれは男の子も女の子も同じです」(バーバラさん)

 バーバラさんはNYで金融系の会社に勤めていた経歴を持つが、女性も将来社会に出て男性に負けない力を発揮できる、と語る。そんな同園では、生き方の知能指数“SQ”(Social Intelligence Quotient)を高めることも重要視している。

●どんな子どもたちが通っているか。実際に通うなら? 

 現在ムーミン幼稚園に通う園児は*13人程度。フィンランド、オランダ、フランス、アメリカ、日本、スペイン、メキシコなど、さまざまなバックボーンを持つ子どもたちが通う。こう書くと「語学力が必要なのでは」と入園のハードルが高いように感じてしまうかもしれないが、先生は日本語も話せるため、英語が全くできない子どももウェルカムなんだそう。インターナショナルスクールにあるような条件(両親ともに英語のネイティブスピーカーでなければならない、海外の国籍でないとだめ)もない。「すべての子どもが質の高い教育を受ける権利を持っている」を理念として掲げているからだ。

 また実際に通うにあたっては午前中は別の幼稚園に通い、午後からムーミン幼稚園に、など個々の家庭の事情にあわせて柔軟な通い方が選択できるそう。

 フィンランドでは幼稚園と保育園の区別がない。日本の場合は“ education”が幼稚園にあたり、“care”が保育園にあたるが、二つをあわせて“Educare”という考え方だ。ムーミン幼稚園では、14時までのカリキュラムでは、いろいろなアクティビティがあり、幼稚園的な要素、そしてアフタースクールという形で17時、要望があれば最大19時まで見てもらえるそうだ。働く母親たちの子ども達が、質の高い教育を受けられるようにしたいと願うバーバラさんの想いがここにある。

 グローバル教育のエッセンスがたっぷりつまったムーミン幼稚園。教育理念に共感した方は選択肢に入れてみてはいかがだろうか。 

*生徒数は6月現在の人数。空きがあれば、年間を通して入園可能