「愛すべき、日本のロングセラー」を特集した『一個人』2017年5月号より、80年以上の歴史を持つある商品の、発売当初の衝撃的なパッケージを紹介する。

◆高畠華宵がデザインした商品パッケージ

 写真は、美人画で高名な高畠華宵の絵が入った“ある商品”のパッケージである。これは、現在も多くの人々に愛用されている生活雑貨の発売当初の容器なのだが、何だかお分かりだろうか。

1930(S5)年 発売当初の容器


 正解は、入浴剤の「バスクリン」である(よく見ると、絵の右側に商品名が入っている)。
 一般家庭に風呂があるのが珍しかった時代、バスクリンは温泉成分に松葉の香りを加えた初の芳香浴剤として誕生。オレンジの色の粉を湯船に入れると、緑に変わることも話題になった。時代のニーズに合わせて、現在では多彩な商品ラインナップを揃えているが、初代は爽やかな色と香り、湯上りを快適にする夏向け入浴剤だった。

現在のバスクリンの容器

◆中には100年以上の歴史を持つものも! 生活雑貨ロングセラー年表

 バスクリンだけでなく、古くから生活を支えてくれている便利雑貨は、使いやすさや安心感から重宝され、現代まで続くロングセラー商品になっている。その一部を、発売年に応じて年表形式で紹介しよう。

1902年 金鳥の渦巻(蚊取り線香)
1907年 亀の子束子
1928年 牛乳石鹸
1930年 バスクリン
1951年 日本産コンタクトレンズ
1951年 貝印カミソリ
1960年 サランラップ
1963年 スコッティ
1966年 ママレモン
1969年 ブルーレット
1973年 ごきぶりホイホイ
1978年 ズックリン
1986年 写ルンです
1987年 アタック

 その歴史の長さに思わず驚いたという商品もあったのではないだろうか。ほかの商品についても、発売当初のものと現在発売されているものとを比較して、どのような点が改良されてきたのか、あるいは変わらず受け継がれているのかを見てみると、人々に長く愛される秘訣を発見できるかもしれない。

『一個人』2017年5月号より〉