「シンデレラのようにプリンセスに変身できたら…。」誰もが一度は空想したことがある永遠の夢、プリンセスの暮らし。お菓子教室やテーブルコーディネートの研究家で知られる今田美奈子と美内すずえ(画)の共作、『もしもあなたがプリンセスになったら』では、フランスで城主生活を送った著者が見聞きした体験をもとに、実際のプリンセスの暮らしが紹介されています。
 

爽やかなオレンジで始まる朝食

 王朝時代の流れを組み、現在実行されているフランスを中心とした食事と食卓の種類を紹介しましょう。

プリンセスの朝食

 *オレンジジュース

 *クロワッサン・ブリオッシュ・デニッシュ

 *カフェオーレ

 一番大切なのは朝一番にオレンジジュースを飲むこと。オレンジは果実の王様であり新鮮なビタミンCをとることで健康と美容に最適なことは勿論。けれどそれだけではなく太陽神のアポロンが愛した果実であったからです。温暖のスペインのバレンシア地方等でしかとれなかったために王たちはこれを鉢植にして宮殿で育てたのです。

 オランジュリー(オレンジの家)の大きな建物はヴェルサイユ宮殿を初めヨーロッパ中の城館に必ずと言って良いくらいあります。王や貴族たちはこの貴重な南国の果実を朝1番に供して遠来の客をもてなしたのです。

 クロワッサンやブリオッシュはバターを用いた手のこんだパンで朝食のみのお楽しみ。そのうえ甘味のあるパンのチョコレートパンや砂糖のアイシングがかかったパン、アンズ入り等スイーツのようなデニッシュが盛り合されて登場します。これは砂糖が貴重品だった頃それを朝食から楽しむことで人生を謳歌する生活のスタイルでした。これらが現在一流ホテルで供されているのはプリンセスの気分を体験できることを最良としていたからです。野菜ジュースにしたり甘いパンはにがて等と、そっぽを向かずに細い指でパンをちぎればあなたもプリンセス合格です。

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 意外と質素だな、と思われた方も多かったのではないでしょうか。

 社交で夜にご馳走を食べる機会の多いプリンセスは、朝食は簡素なものを食べるのが常だったのだそうです。とはいえ、同じものを素敵なお皿に盛ればプリンセスと同じ朝食が摂れるのは、夢のあるお話ですね。

 (『もしもあなたがプリンセスになったら』より構成)