河野裕原作『サクラダリセット』。
野村周平が主演を務める同名の映画の前篇が公開されたのは、今年3月末のこと。その中でもミステリアスな空気を放つキーパーソン役を演じることになった、平祐奈に今回はフォーカス。
後篇では特に重要な役割を担う彼女が語る、明日公開の『サクラダリセット 後篇』の見どころを、映画館に行く前に予習しておくべし。
Ⓒ2017映画「サクラダリセット」制作委員会.

舞台は特殊能力者の街
謎解きを楽しめる作品に

 世界を最大3日分巻き戻す「リセット」、驚異的な「記憶保持」に「未来予知」。特殊な能力を持つ人々が半数を占める街“咲良田”を舞台に話が展開し、前篇・後篇の2部作で映画化される『サクラダリセット』。平祐奈が演じる相麻菫(そうますみれ)は、2年前に亡くなった女子校生。物語の謎と後篇の展開のカギを握る人物だ。

「物語の冒頭で亡くなってしまう女の子ですが、彼女が蘇る・蘇らないという話で物語が進んでいきますし、全体の展開にとにかく衝撃を受ける映画でした。また高校生が大人と向き合うことや、私達も大切にしなければいけない夢や希望といったテーマが描かれている話でもあると感じました」

 物語の主人公は記憶保持能力を持つ浅井ケイ(野村周平)。リセット能力を持つ春埼美空(黒島結菜)とともに「リセット」の影響で命を落とした相麻菫を蘇らせようと試みるが、前篇で描かれる相麻菫は表情や仕草がミステリアスで、非常に謎めいた存在だ。

「彼女はすごく賢い女の子で、天真爛漫で小悪魔気質なところもあります。監督からは『表情をころころ変えてほしい』という指示もあったので、お客さんに『この人は何を考えているんだろう?』と思ってもらえるように、ふと語尾に笑いをつけてみたり、自由に動きをつけてみたりと工夫をして演じました」

 そして前篇の最後では、彼女の行動の背後にある謎が明かされ、物語はめくるめく展開に。そして後篇では、彼女の人間性や、浅井ケイに対する思いの深さも描かれていく。

「記憶保持の能力を持つケイはいつだって冷静で、とても頼れる男の子で、相麻菫はケイに惹かれている。でも彼女はケイとはある一線を越えられないことも自覚しているし、明るく振る舞っているなかにも偽りがあったりする。それでも、ケイに自分のことを理解してほしいと願っている。相麻菫はひとりになるとすごい寂しくて、悲しくて、本当に複雑な女の子だなと感じました」

 この物語では恋愛も描かれ、高校生と大人たちの能力を用いた戦いも描かれる。そこでは「能力により人を救いたい、未来をいい方向に導きたい」という登場人物たちの願いも描かれており、フィクショナルな設定ながら、見る人たちの心に刺さる部分が必ずあるはずだ。また人知を超えた能力が存在し、リセットの能力により過去と未来が何度も行き来する作品のため、謎解きを楽しめる要素もある。

「最初に前篇を見たときは『ええっ!』って驚くことだらけだと思います。誰がどんな能力を持っているのかを把握してから、前篇をもう一度見ておくと、理解できることも増え、後篇をより楽しめるはずです。パズルを埋めるように謎解きをする面白さもあるので、お友達と一緒に見るとより楽しいと思いますよ」