痛みとは「治す」ものではなく、「癒す」ものだった!?                「痛み」に関する基礎知識から、セルフケア、施術の種類、痛み治療の歴史などをまとめた、痛みに効く一冊がついに発売!(2015年11月7日全国書店等で販売開始!)         『その痛み、なんとかします』の著者・おのころ心平先生に、「痛み」とは何か、「ココロ」と「カラダ」の関係性、について語ってもらいました―。


Q1.おのころ先生の肩書きである「ボディ・サイコロジスト」とは、一体どんな役回りをするお仕事ですか? 

 

心平 「ボディ・サイコロジスト」というのは、直訳すると「ボディ」=「カラダ」、「サイコロジー」=「心理学」。「カラダからその人の心を読み取る」という意味です。こういった職業があるわけではなく、私が自分の仕事内容を表現するために名づけた肩書きです。

これまで私は、クライアントさんのカラダの症状がどんな経緯で起こっているのかを、その人の人生経験や、ココロ・思考の傾向、人生観、価値観といったものから読み解いてきました。仕事は基本カウンセリングがベースで、生活習慣の中でできるだけストレスが感じられないように指導させてもらったりしています。

それから「パーソナル医療コーディネート」として、病院に一緒に行ったり、症状ごとに別の病院を選択肢として提案したり……。ガンの場合は、お医者さんの力を上手に借りながら、セルフケアをどう進めていくかなどもアドバイスさせていただいております。

患者側が「治してもらう」という、受け身の態度だとなかなか治りません。自ら生活習慣を変えていくようアドバイスしつつ、医者と患者の間に立ち、その人に合った治療法をコーディネートしていくという仕事です。

 

Q2.本書「その痛み、なんとかします。」の執筆動機を教えてください

心平 「痛み」は、自覚症状の中でも一番はっきりした症状ですよね。すぐさま消してほしいという激しい痛みもあれば、じくじくとずっと続く慢性痛もある。痛みというのは、私たちにとって、一番身近な症状だと思います。

でも、一番治し方に迷う症状でもあるんです。「自分で痛みをどのように改善させていくか」、その“デザイン力”をこの本を通じてつけてもらいたいというのがひとつ。

そして、「もうなんともならない……」と思っている人にいろいろな情報を用意して、「あ、なんとかなるかもしれない」と思ってもらえるような選択肢を提供したいという思いで、今回書かせていただきました。

 

Q3.本書の中で、「痛みとは、カラダの“つまり”である」と書かれていますが、ずばり「つまり」とは何でしょうか?

心平 東洋医学的に言うと、カラダには“3つの流れ”があります。それは、「気」「血」「水」です。気の流れ、血液の流れ、そして脳脊髄液やリンパ液などの流れのことです。それらが十分流れていないときに、痛みが起こりやすい。骨盤や背骨がゆがんでいたり、不必要な緊張などで“つまり”は起こりやすくなる。

もう一つ、私はココロとカラダはつながっていると考えているので、ココロのつまりが身体的なつまりを起こす最大要因だと思います。ひと言で言えば、ストレスです。思考が流れない状況、感情が流れていかない、ココロの滞りのようなものも、実は痛みを起こしていると考えられます。ですからこの本では、「カラダのつまりとココロのつまりをどう同時に流していくのか」も考えたかったんです。