夏までにやせる! 噂のダイエットメソッドを徹底検証、今回は「糖質制限」。最近巷では「ダイエットには糖質制限が一番」というのが流行り。でも、そもそも糖質を減らすとなぜやせるのか。何となく分かっているようで、実はメカニズムを理解している人は少ないのではないだろうか。今回『やめたい食べグセ』(ベスト新書)などの著書があり、栄養学にもとづいた食事療法で世の悩めるダイエッター達の体を成功に導く森拓郎さんに取材。その理論と、夏までに理想の体型になるための“食べ方”について聞いた。全3回【3/3】。

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◯:おにぎり(脂質が少ないもの)、サラダチキン、ササミスモーク

 糖質をゼロにするのではなく、低く抑えて脂質との組み合わせを避ける。それが森拓郎さんが推奨する、太らない食べ方だ。例えばサラリーマンの理想の昼食は、定食屋でタンパク質を多めにして、ご飯を少なくしてもらうスタイル。そして丼物やパスタ、カレーライスのような一皿料理は避けること。

 しかし、仕事が忙しくなったり、給料日前の財布が寂しい時期になったりすると、どうしてもコンビニ食で済ましてしまうこともある。そんな時にはどうやって糖質を抑えればいいのだろうか。

 

前回の最後のほうで言ったように、脂質さえ一緒にならなければ、糖質は全部が体脂肪になるわけではなく、100g中20g程度しか変換されないんです。ですから、コンビニであれば、脂質の少ない具の入ったおにぎりならば全く問題がないんです。具材にもよりますが、1個が大体180〜200kcalですから、カロリーオーバーになるのも避けられます。でも、それだけではタンパク質が不足します。サラダチキンやササミスモークを足すといいですね。ほかにゆで卵や納豆などをプラスできるとベストです。ただし、タンパク質だからといって、鶏のから揚げなどはNGです。前にも言いましたが、店内で揚げているとはいえ何回も使い回した油。完全に酸化しているし、衣にたっぷり油分が含まれていますから」

 コンビニ食でも工夫次第で痩せられる食事はできるのだ。そして食品を買う時には、必ずどんな栄養素がどれくらい含まれているのかの表示を見るようにすればいい。

「一般の方で食事を工夫して痩せようというのであれば、1日にトータルで200gは糖質をとってもいいんです。ご飯に換算すると、茶碗2〜3杯分くらいです。完全に絶ってしまうと、体はタンパク質を分解してエネルギーを作り出そうとします。すると筋肉まで減ってしまう。それでは本末転倒になってしまいますよね」

 だから糖質とタンパク質のバランスを考えて食べる必要があるのだ。タンパク質は筋肉や皮膚を構成するだけでなく、1gあたり4kcalのエネルギーも持っているのでカロリーも補える。

 ちなみに運動もプラスして痩せようというのであれば、事前に糖質を補給しておいたほうがいい。運動によるエネルギー不足から、筋肉が分解されるのを防ぐことができる。

「運動を入れるのであれば、余計に食べ物、栄養のことを考えないといけませんね。エネルギーを消費するのに、タンパク質もミネラルもビタミンも必要ですから余計に栄養不足が起こります。そこにエネルギーだけ、つまり糖質メインの食物を入れると、体を生かすために骨や筋肉を作り出すことができなくなります。すると余計にリバウンドしやすくなるんです。栄養不足で太る人は結構いるんですよ」

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