日曜日にしっかり休みたい。そんな人も多いだろう。しかし、自律神経研究の第一人者である小林弘幸氏は「休み方」を勘違いしている人が多いと言う。本当に疲れを取るにはどうすればいいのか。話題の新刊『自律神経が整えば休まなくても絶好調』(ベスト新書)でも指摘する日本人の休み方とは?

 「体を休める」=「休息」ではない?

──働き方改革が進む陰には、過労死の問題が横たわっています。先生からご覧になっても「休めていない」ビジネスパーソンが増えているとお感じでしょうか?

 

 そうですね。思うように休めないことで自律神経の働きを乱し、体調を悪くして私のところに相談に来る患者さんも増えています。ただ、見ているとみなさん、本当に休む時間がないのではなく、時間の使い方が下手なんですよね。

 私自身のことを話せば、正直なところ仕事が山ほどあって、休息に使える時間そのものはかなり少ない。でも、充分に休めていますよ。

──たしかに、先生が疲れている様子はあまり見たことがないです(笑)。一般的なビジネスパーソンと先生の違いはどこにあるのでしょう?

 たぶん、休息というものの捉え方の問題なんだと思います。

 旅行に行ったり、のんびりしたりということばかりが休息ではありません。極端な話、ドタバタ動き回っている忙しい仕事の最中にも休息はとれるんです。でも、多くの人が「体を休めることが休息だ」と思っているから「そんな時間はとれない」となってしまうわけです。

──体を休めることイコール休息ではない?

 ええ。体を休めていることで逆に疲れている人たちが多いのも事実ですよ。たとえば、だらだらテレビを見続けているケースなどその典型ですね。

 とくに興味もないテレビをつけ、気がついたら2時間くらい経っていたということってありませんか? そんなとき、「ああ、面白かった。リフレッシュしたな」とは思わないでしょう。むしろ、「もう、こんな時間か。無駄なことをしてしまった」とどんよりした気分になるはずです。こういう馬鹿げた時間の使い方をしてしまっているビジネスパーソンが多いんです。

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