女性は僧侶に触っちゃダメ!? 国歌が流れたらその場で起立!?

 タイにはバックパッカーが多いイメージがあるかもしれないが、寺院や遺跡のほか、ゴルフコースやビーチなど、幅広い世代が楽しめるスポットが盛りだくさん。成田空港からバンコクへの所要時間は7時間弱、時差も2時間しかなく、何より旅費が安く済むとあって、中高年にも人気が高まっている。

 バンコクは程よく都会で過ごしやすいものだが、文化や風習などの違いもあり、気をつけなくてはならないことも多い。今回はそのなかでも日本とは異なる事柄をピックアップして紹介しよう。

 

 仏教国として知られるタイでは、街中でも僧侶をよく見かける。彼らは修行中の身のため、戒律を守って生活しなくてはならない。そのなかのひとつに、「女性に触れてはいけない」というものがある。女性に触れてしまうと、修行を一からやり直さなくてはいけなくなるのだとか。

 自ら女性に手を伸ばすことだけでなく、女性から触れられることも禁止されている。わざと僧侶に触れようとするのは論外だが、バスなどの公共機関で女性が僧侶の隣に座ることもNG。そのため、女性は僧侶を見かけたら、ぶつかったりしないように注意したい。

▲女性に触れると修行をやり直し!?

 また、寺院を訪れる際は、あまりラフすぎる格好は避けたいところ。あまりの暑さに露出度の高い服装やビーチサンダルなどで過ごしたくなるものだが、入場拒否されることもある。ダメージジーンズなどもNGだ。上着などを貸してくれる場合もあるが、失礼のないファッションを選びたい。

 タイ国民はこのように、僧侶にはもちろん敬意を払うが、王室にも尊ぶ気持ちを忘れない。その証拠に、街中の小さな飲食店や商店にも、国王の写真などが飾られている。そういう背景もあって、日本の皇室に対しても親愛の情を抱く人は少なくない。

 また、駅などの公共の場では、朝8時と夕方6時に国歌が流される。このとき、タイ人は起立し、その場から動かず国歌を聞いているのだ。初めて見たときには驚いてしまうだろうが、郷に入っては郷に従え、その瞬間に立ち会ったら同様に振る舞ってみよう。国王賛歌は映画の上映前にも流される。ここでも起立することが求められるので、忘れないようにしたい。

 現在、タイではバンコクの危険情報はレベル1(十分注意してください)、南部のソンクラーがレベル2(不要不急の渡航は止めてください)、ナラティワートはレベル3(渡航中止勧告)と、渡航には注意を払う必要がある状態ということは否めない。しかし本来は、「微笑みの国」と称されるほどおだやかな国である。渡航の際は治安情報などに注意しつつ、文化の違いも含めて楽しんでほしい。