歴史上の人物に迫るには様々なアプローチがあるが、ここでは四柱推命(しちゅうすいめい)という手法を用いて、歴史上の人物がどんな性格であり、なぜ成功したのか(失敗したのか)を読み解く。※四柱推命と用語の説明はページの最後をご覧ください。 

 今回は、松下村塾の四天王の一人であり、奇兵隊を創設し長州藩を討幕に傾けた、高杉晋作を鑑定する。

高杉 晋作(1839-1867)
生年月日:天保10年8月20日(1839年9月27日)

 それでは、上の命式表を見ながら鑑定していく。

○日柱の干支(かんし):「癸未」(みずのとひつじ)

 これは「夏」の「雨」を表す。基本的に雨の性質なので、穏やかで人の役に立つのが好きな縁の下の力持ち。しかし、夏の雨というと、スコールやゲリラ豪雨に想像される。気性が荒く気分の浮き沈みが激しい性格だったのだろうか。

 続いて、通変星、蔵干通変星から晋作の性格を大まかに見て行こう。簡単に円グラフに表すと、下記のようになる。

知性…様々な分野の知識が豊富で、何かを学ぶことに喜びを感じる。頭の回転が速く、物事を論理的に捉えることが上手

行動力…頭で考えるよりも行動で結果を出す。未知の分野に挑戦する意欲が強く、交渉力や営業力を磨けば成功できる

人脈…さりげない気配りができて誰とでも仲良くなれる。サービス精神が旺盛でコミュニケーション能力も高く人を動かせる。

自立心…他人に依存することなく、自分が信じた道を突き進む強い精神性。リーダーシップを発揮しフリーで活躍できる。

遊び心…楽しいことを企画する等、生活に遊びを取り入れることが自然とできる。芸術面の才能があり、表現力が豊富。

「知性」30%、「行動力」40%、「自立心」30%、「人脈」と「遊び心」は0%という結果になった。意外だったのが、「遊び心」を持ち合わせていないということである。晋作は、遊里に頻繁に出入りし、芸子を呼んでどんちゃん騒ぎをするのが常であった。予め用意した金では支払いできず、父・小忠太が非常用の金として幕吏に預けていた50両を巧みなウソで貰い受けたこともあるという。そんな晋作に「遊び心」が欠けているというのは、実に興味深い。基本的には自分を追い込むストイックな性格で、自らそれを心得ていたからこそ、あえて遊里で派手に遊んだのかもしれない。あるいは、遊んでも遊んでもどこか満たされなかったのだろうか。晋作が残した句として「おもしろき こともなき世を おもしろく」があるが、面白くするための努力をしていたのかもしれない。

 続いて、通変星、蔵干通変星、十二運星を詳しく見ていく。

次のページ 機敏な頭と素早い行動力の持ち主だった