「化粧だけ~では~ 隠しきれ~ない~ 今の私は~豊洲の女~」

東京都議選前の今、巷を賑わしている歌がある。タイトルは『豊洲の女』そしてカップリング曲である『逆賊ブルース』。

いま各スポーツ紙をはじめ数多のネットニュース記事で話題が沸騰中だ。

いったい誰が歌っているのか? 

「豊洲の女」とは小池百合子のことなのか? 

「逆賊」は、あのヤバイ政治家のことか?

さまざまな憶測が流れるなか、歌手三沢カヅチカ氏と哲学者で作詞家の適菜収氏の対談が実現。

歌詞に込められた思いとは何か?

対談は小池百合子の「人間性」にまで広がった。

対談第2回では、都議選前に小池と「都民ファーストの会」の本質をえぐりだす。

 

第二回

「松田聖子を発掘した伝説のプロデューサー

 

適菜 三沢さんはなぜ歌を歌いはじめたのですか?

三沢 10代の頃からブルースが好きで。憂歌団をよく聴いたり歌ったりしていました。今回ピアノで参加していただいたSIOさんは、大阪のクアトロなんかでブルースを弾いてられる方で、よく一緒にやってました。

適菜 いいピアノでしたね。作曲家の多城康二さんとはどのようなお付き合いだったのですか?

三沢 藤井さんに紹介してもらったとき、多城さんはピアノを弾いてらした。「憂歌団ご存知ですか?」と聞いたら、知らないとおっしゃったので、ちょうど持っていたCDをプレゼントしたんです。おそらく、そのCDのイメージと、適菜さんの詞のイメージをあわせて、今回の「豊洲の女」も「逆賊ブルース」もできあがったんだと思います。

適菜 なるほど。

三沢 多城先生はレコード会社に属してらっしゃって、そこの伝説のプロデューサーの若松宗雄さんに今回関わってもらいました。

適菜 業界では有名な方です。

三沢 松田聖子を発掘し、育て上げた方です。「赤いスイートピー」をユーミンに作らせて、こんなんじゃダメだと全部作り直させた伝説のプロデューサーですね。オリコン1位を連続24曲やったという。

適菜 本当に生きる伝説ですね。

三沢 「豊洲の女」も「逆賊ブルース」も若松さんの感覚で、実質一発録りだった。2回、3回と歌ってると、変に慣れてきちゃうから、一発目が一番おもしろいって。

適菜 若松さんは確実にこの曲は売れるとおっしゃってましたね。

三沢 そうだったら嬉しいです。

適菜 三沢さんに成功していただければ、私も作詞家として……。

三沢 もう本当に素敵な歌詞を。

適菜 曲が売れたら、哲学者を辞めて、作詞家に転職しようと思っているんです。

三沢 じゃあ、若松さんと一緒に、有名な歌手の作詞を手がけられたらいいのではないですか。若松さんも適菜さんの歌詞に感動されて「今、こういう歌詞を書けるのは、なかにし礼と適菜収だけだ」とおっしゃったそうです。

適菜 お世辞にしてもうれしいです。先日若松さんにお会いしたとき、「松田聖子の歌詞を書きたい」と伝えておきましたが。

三沢 ははは。ジェロはどうですか?

適菜 すぐ書きますよ。すぐに仕事回してください。

三沢 適菜さんの本を読んだときは、こんなにすばらしい曲をつくる人とは気づきませんでした。僕がこの歌詞で一番好きなのは最後の「次の季節が巡ってきても やはり私は豊洲の女」の部分です。お前は永遠にそこにいろみたいな。女の悲哀がホロっときます。だから気持ちを込めて歌わせていただきました。

適菜 ありがとうございます。詞の意味を受け取っていただいているので、情感もいい感じに出た。