パッタイとの出会い 

 デート当日、買い物を済ませて事前に調べておいたとあるエスニック料理屋へ入りました。

 ここまでの流れは完璧、ただひとつ問題があるとしたらメニューを見ても食べた事ない料理ばかりでどれを頼むのが正解なのかわからないと言う事でした。

 これ好き、これも好きとHちゃんがメニューに食い入っている横でぼくは「?」マークを頭の中にいっぱい出していました。おそらくこの時蝉をカラッと揚げたものが出てきても、エスニック料理にこんなのあるんだと受け入れてたと思います(ベトナム人の友達に聞いたら本当に蝉をカラッと揚げた料理があるらしいです)。

 ちんぷんかんぷんなメニューの中で「パッタイ」という料理の下に「タイ風焼きそば」という小見出しを見つけて、これだっ!! 焼きそばに外れはない!! と、僕は「パッタイ」を注文、Hちゃんは「美味しいよ大好き!」と言って「プーパッポンカリー」を注文してました。

 注文からほどなくして届いたパッタイは日本のソース焼きそばからはかけ離れた見た目でした。

「焼きそばじゃねぇじゃん!!」が僕のパッタイに対する第一印象でした。

 ただ食べてみるとその未知の美味しさに一瞬で魅了されました。

 麺は米麺をつかっているので独特なモチモチ感。具のもやし、ニラなどの野菜はシャキシャキしてそれが麺とベストマッチ。上にかかったナッツの風味と食感もアクセントになっていてそれも良い感じ。ナンプラーの風味と塩味にやや酸味が感じられ、甘めが好きな日本人が好きな味付けだと思います。

 旨い、パッタイ旨い。

 そうです、皆さんご存知の「藤井21空前のパッタイブーム」の訪れです。

 それからHちゃんと一緒にエスニック料理屋に行くと僕は必ずと言っていい程パッタイを注文していました。

 そしてパッタイだけに止まらずエスニック料理全般が好きになっていました。はい、「同一化」です。

 エスニック料理大好きになった僕は、Hちゃんと一緒にタイ旅行にも行きました。現地でも旅行中、毎日パッタイを食べていました。

 余談ですが、エスニック料理の本場、タイでパッタイを食べて衝撃的な事が判明しました。

 具材に使われているもやしとニラが生なんです。

 店によって生具合はまちまちですが全店でほぼ生の状態で出て来ました。

 生の状態でもやしとニラが添えられているだけのパッタイすらありました。

 同じ食材でも国によって食べ方は様々なんだなと痛感させられました。食文化の違い恐るべしです。

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