ジャパネットたかたの創業以来、長らく長崎でビジネスを展開されてきた髙田明さん。その目に「地方」はどのように映っているのでしょうか。

――地方の現状について、何か感じられていることはありますか?

 やっぱり、少子化が進んでどこも疲弊していますね。どの地域も若者が東京などの大都市に出て行ってしまって、人口が一極集中するような状況になっています。

 わたしはこれまで、どうすれば多くの人に伝わるかを考えて仕事をしてきましたが、今の地方も、いかに地元の魅力を伝えるかが重要になってきているのではないでしょうか。つまり地方創生とは、伝え方を考えることなのだと思うのです。

 どの地域にも、すごい歴史があるものですよ。先日、岡山県の井原市――ちょうど広島県との県境に位置する市です――という所を訪問して、市長さんとお会いする機会がありました。井原市は人口4万1千人ほどの町なのですが、市のパンフレットを見ましたら、「デニム」がとても有名なんですね。岡山県は国産ジーンズの発祥地で、井原市には海外からもデニムを見に来る人がいるそうですよ。

 それから美星天文台というのがあるのですが、近くに大きな都市がない上に、晴れの日が多い瀬戸内の気候が作用して、真っ暗で澄み切った空気の中、ものすごくきれいな星空が見えるんです。

 そして、お年寄りがとても元気なんですよ。100歳以上の方が50人もいらっしゃるんです。残念ながら男性は50人中6名ぐらいでしたけれど、皆さんすごくお元気だそうです。やっぱりどの町にも輝くものはあるのですね。

 ですから、地方創生で肝心なのはその魅力をどう伝えるかだと思うのです。その地域の素晴らしさが伝われば、若者が定着して何かを起こそうとするし、海外からも人を呼んでこられる。伝え方次第で人を呼び込むことは可能だと思います。なかなか難しいことでしょうが、それを徹底して議論することが必要ですね。

明日の第六回の質問は、「Q6. ネガティブなことを考えてしまったときは、どう対応していますか?」です。