写真を拡大 国土地理院「地理院地図」に書き込み。図は平成29年(2017)6月21日現在

大田原駅跡はスーパーの廃墟

 徐々に市街地の雰囲気に変わってくるが、県道を横切った少し先でクリーム色の大きな建物が近づいてくるにつれて、それが巨大な廃墟であることがわかった。スーパーであろう。後で調べてみると3年前の平成26年(2014)5月11日に閉店した「スーパーセンタートライアル大田原店」。それ以前は「大田原サティ」で、同店が平成15年(2003)に閉店した翌年に開業したという。

 体力差のある小売店間の調整を行ってきた大規模小売店舗法(大店法)が米国の強い圧力で平成12年(2000)に廃止されて以来、スーパーの進出は全国的に盛んになったが、これで地元の商店街が壊滅的な打撃を受けた都市は数多い。いずれにせよスーパーは採算の如何でいとも簡単に撤退してしまうもので、結果がこの廃墟である。自由競争の生み出した典型的な風景というべきだろうか。

大田原駅跡にできたスーパーも今はその廃墟をさらすのみ。駅前の賑わいは遠い昔話である。

 街中で昼食をとったが、旧市街の屋敷に附属した蔵は大谷石で造られたものが目立った。午前中の晴れ間が嘘のように雨になったが、その先にはトンネル跡が地形図にも描かれているので、それだけは確認したい。線路跡はしばらく道路の一部になっているようで、光真寺と龍泉寺の前を通過してトンネルへ続いているはずだ。

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