ジャパネットたかたの社長時代に、独特な話術でお茶の間の支持を得ていた髙田明さん。教育に関して、気を付けるべき「伝え方」のポイントをお聞きしました。

――子どもの学びや教育について、重要だと思われることは何でしょうか?

 社員教育と同じなのですが、子どもにものを教えたり、間違いを正したりするときには、こういう理由でだめなんだよ、と本質を伝えてあげる必要があると思います。

 ただ「これはだめ!」とだけ言われても、何がだめかわからないから反発してしまうんです。「これを直せばこういういいことがある」というところまで分かるように説明すると良いですね。

 勉強だって、何のためにするか分からないままにただ「やりなさい!」と言われたのでは、やる気が起きないものでしょう。だって、遊んでいる方がずっとおもしろいんですから。勉強すれば何が分かるようになるのか、何がおもしろくなるのか、そこを教えてあげる必要があるとは思いませんか。

「どうして数学を勉強しなくちゃいけないのか」と言う人がよくいますよね。たしかに、日常生活の中で、サイン・コサイン・タンジェントを使って何か計算しますかと言ったら、絶対にしませんし、ベクトルやらログやら因数分解やらだって、使いどころがほとんどありません。

 ただ、だからといって数学をやらなくていいわけではないんですよね。数学は、人間が論理的に思考する能力をつけるための学問。どこの国も、数学を基準として子どもの学力や教育力を競うのは、数学によって養われる論理的思考力を重視しているからなんですよ。

 ちなみにわたしは、学生時代から英語がすごく好きでよく勉強していました。でもそれは、ただ英語をしゃべれるようになりたかっただけではないんですよ。
 英語を一生懸命勉強することで、様々な人と話すことができる、海外へも行けるようになる、英語圏の文化を自分のものにできるというのが、本質的な理由でした。

 本質的な理由を理解すれば、学びに対する動機づけは自然とできるものだと思います。

明日の第二十三回の質問は、「Q23.ご自身のことをどのように評価されていますか?」です。