髙田明さんがおすすめする本『ザ・チョイス』。その魅力について、髙田さんご本人に詳しく語っていただきました。

――髙田さんおすすめの本『ザ・チョイス』について、詳しく教えていただけますか?

 

『ザ・チョイス』は、ゴールドラット博士とその娘さんであるエフラットさんの議論を通じて、企業再生の道を探っていくお話です。

 ゴールドラット博士は「TOC理論」というものを作られています。簡単に申し上げると、全体最適の重要性を説いたものなのですが、「制約となっているボトルネック一点に集中、管理することで全体のパフォーマンスを改善する」という理論です。博士の書いた『ザ・ゴール』にはこの理論が中心に書かれています。

 経営に関する本ではありますが、わたしはこれをこう解釈しました。すべての問題は、本質的な原因=ボトルネックを探し出してそこさえ解決すれば、全体のほとんどの問題が解決する、と。

『ザ・チョイス』はこのベースがあった上で、複雑化した組織や企業において重要なことを述べています。それは「物事はシンプルである、複雑だと思って悩みすぎてはだめだ」ということです。

 私も、シンプルな思考というのはとても大事だと思うんです。そしてこの本の「シンプルに」ということをどうしたら実現できるだろうと考えていたら、わたしが常々思っている「今を生きる」ということに繋がったんです。つまり「シンプルに考える」というのは「今を一生懸命に生きる」ということなんじゃないでしょうか。みなさん、どう思われますか。

 ゴールドラット博士の本はほかにも、「ザ・ゴール」「ザ・ゴール2」「チェンジ・ザ・ルール!」「クリティカルチェーン」などたくさんあります。
自己啓発の本として、とても面白いと思いますよ。
 

明日の第二十七回の質問は、「Q27.世阿弥のすごさとはなんですか?」です。