2019年に日本で開催されるラグビーワールドカップに向けて、あと2年あまり。元ラグビー日本代表指揮官であるエディー・ジョーンズHC(ヘッドコーチ)が率いるイングランド代表が、着実に強化の歩を進めている。6月のテストマッチシリーズを終えて、エディー・イングランドの現状と、日本でコーチングクリニックを行ったジョーンズHCの温かくも厳しいアドバイスの真意に迫る。

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就任早々、怒涛の快進撃を続ける

写真:ロイター/アフロ

 エディー・イングランドの成長曲線が止まらない。

 2015年のラグビーワールドカップ(W杯)で日本代表を率いて、南アフリカ代表からの白星を含む3勝をあげたエディー・ジョーンズHC(ヘッドコーチ)は、大会終了後、イングランド代表の指揮官に就任した。イングランド代表は自国開催の2015年W杯で予選プール敗退の憂き目に遭い、「過去にイングランド代表に勝利したことのある実績ある指導者」としてジョーンズHCに白羽の矢が立ったのだ。

 2016年の「シックス・ネーションズ」こと欧州6ヵ国対抗から指揮を執ったジョーンズHCは、いきなりシックス・ネーションズでグランドスラム(全勝優勝)を達成、その後もテストマッチで勝ち続け、オーストラリア代表に敵地で3連勝を達成し、ホームで南アフリカ代表からも白星を挙げた。さらに2017年のシックス・ネーションズでも最終戦こそアイルランド代表に不覚を取り、19連勝こそならなかったが、見事に連覇を達成した。

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