薄着になる夏、身体のラインが気になる方にオススメなお酒といえば焼酎。他のお酒に比べカロリーが低いため、太りづらいのです。
 さらに焼酎は、飲み方が多彩で、ロック、水割り、お湯割り、ソーダ割り…さまざまな味わいが楽しめます。
 そこで、今回から10回にわたり、焼酎のエキスパート「焼酎唎酒師」が、原料別に、今おすすめの焼酎をご紹介。いずれも2500円の以下で、とてもコスパの高い逸品ばかりです。

焼酎唎酒師とは…
「焼酎唎酒師」は、焼酎に関する様々な知識力、正確な香味鑑定力、より付加価値の高いサービス・セールス力を備えた提供者。いわば「焼酎のソムリエ」で日本酒サービス研究会・酒匠研究会(SSI)が認定する資格。

芋焼酎の白麹編①

『たちばな』

『たちばな』黒木本店/宮崎県

 創業明治18年(1881)。『百年の孤独』、『中々』、『野うさぎの走り』など、焼酎一筋に数々の銘品を世に送り出してきた黒木本店。
 使用する水は緑豊かな尾鈴山水脈より流れ出る小丸川の伏流水とされる地下水。原料はすべて地元・宮崎県産で、サツマ芋は黄金千貫、米麹はヒノヒカリを使用。さらにはその土地で収穫された原材料が持つ香りを引き出すために手作りで白麹を仕込み、発酵は木桶で行なっている。そこには焼酎という土地に根ざした伝統文化を守り、継承していくという意志が、しっかりと込められている。

“焼酎唎酒師テイスティング”
 昔ながらの甕と木桶で仕込んだ芋焼酎は、ほのかなサツマ芋の香ばしさ、豊かな旨味を持つ。嫌味のない芳醇さ、角の取れたなめらかさ、割ってもブレないバランスの良さは飲み方を選ばず、舌を喜ばせる。
 地元における食中酒としての立ち位置は絶対的な存在。
 特に豚肉のしゃぶしゃぶ、鶏のタタキといった肉類との相性は他の追随を許さない。ポン酢の酸味との相性もバツグン。主張が強すぎないこの謙虚な味わいが、長きにわたって、たくさんの人々に愛され続ける理由のひとつだろう。

“おすすめの飲み方” お湯割り、ロック

度数:25度
原材料:芋、白麹
価格:2000円(1800㎖)
住所:宮崎県児湯郡高鍋町北高鍋776
電話:0983-23-0104
http://www.kurokihonten.co.jp

 

『相良』

『相良』相良酒造/鹿児島県

 創業享保15年(1730)。現在、鹿児島市内で家業として製造から瓶詰めまで行なっている唯一の焼酎蔵。『相良』は、じっくり時間をかけて行なう濾過製法で、3種の原酒をブレンドし、飲み応え、余韻、香味すべてのバランスを見極めながら仕上げる。

“焼酎唎酒師テイスティング”
 驚くほどの旨味と優しい甘みの秘密は24時間以上もの時間を掛けて行うゆっくり丁寧な濾過作業のなせる技。
 芋の風味が活きた昔ながらの味が楽しめる『相良』は、ロックですっきり味わうも良し。お湯割りで芳醇な芋の香りをさらに引き出すのもいい。

おすすめの飲み方/お湯割り、ロック

度数:25度
原材料:芋、白麹
価格:1905円(1800㎖)
住所:鹿児島県鹿児島市柳町5番
電話:099-222-0534
http://sagarasyuzou.com/

『情け嶋 芋』 

『情け嶋 芋』 八丈興発/東京都

 八丈島に焼酎造りの技術が伝わったのは今から約170年ほど前のこと。鹿児島の商人、丹宗庄右ェ門が鹿児島からランビキ(江戸時代に酒類などを蒸留するのに用いた器具)を取り寄せ焼酎造りを指導した。そして南九州のような米麹ではなく、麦麹で仕込む「東京島酒」特有の芋焼酎が誕生した。

“焼酎唎酒師テイスティング”
 麦麹で醸す芋焼酎ならではの香ばしさ、コーンフレークを思わせるような甘み、そして、ほどよい苦味や酸味のバランスの絶妙感は、まさに大人の焼酎というべき風格。
 チーズなどの濃厚な旨味にもおくすることなく、堂々と張り合える存在感はさすが!

おすすめの飲み方/ロック、水割り

度数:25度
原材料:芋、白麹(麦)
価格:2125円(1800㎖)
住所:東京都八丈島八丈町三根1299
電話:04996-2-0555
http://www.hachijo-oni.co.jp

*価格は希望小売価格(税抜き)

焼酎唎酒師/井上亮
1976年生まれ。SSL認定焼酎唎酒師、沖縄県知事認定泡盛マイスターの資格を持つ。現在、東京・八丁堀で焼酎をメインにした九州料理を味わえる焼酎ダイニング『だけん』を営む。

〈『焼酎一個人』より構成〉