主演ふたりも試写で感涙
〝泣ける小説〟を映画化

©2017「君の膵臓をたべたい」製作委員会 ©住野よる/双葉社
 刺激的なタイトルからは想像もできない物語の美しさと展開で〝泣ける小説〟としてベストセラー小説となった『君の膵臓をたべたい』がこの夏、実写映画化。ヒロインの桜良は、膵臓の病を患いながらも友達や家族のことを思い笑顔を絶やさない高校生。桜良を演じた浜辺美波はまず【僕】との関係性や距離感をイメージするのが難しかったと振り返る。

「最初は桜良ちゃんの話すテンポなどがあまりイメージできなくて…。初日の撮影が終わった後、監督が桜良ちゃん役、私が【僕】役になって台本の読み合わせをして、〝桜良はこういうテンポで話す〟というのをしっかりと教えていただきました」(浜辺)

 一方、桜良の病を唯一知るクラスメイト・【僕】の気持ちが手に取るように分かったと語るのは、【僕】を演じた北村匠海。

「【僕】が他人に壁を作る感覚は、僕の中学時代と類似していて共感できる部分もありました。【僕】の気持ちは分かりやすかったし、監督と僕が考える【僕】が一緒だったので自分の過去を思い出すようなイメージで演技をして、セリフもナチュラルなトーンを心掛けました。監督とは『このマンガを実写化したい!』など今回の作品とは違う話ばかりしていた気がします(笑)」(北村)

北村が本作の〝キモ〟だと語ったのが、桜良の死後【僕】が共病文庫(=桜良の闘病日記)を読んで涙するシーン。演じる上で北村は浜辺の声に助けられたという。

「最初はどう演じるか悩みましたけど、【僕】にとって桜良の死は突然訪れるものなので、その撮影の直前まで一切考えずに挑みました。桜良のナレーションを聞きながら演技すると、自然と涙がこぼれたんです。美波ちゃんの声にすごく助けてもらった気がします。美波ちゃんは笑顔のお芝居でも桜良の弱さを表現していたしあのニュアンスは美波ちゃんにしか出せないんじゃないかな」(北村)

「桜良ちゃんのセリフには素敵な言葉が多いんです。ただ、普段はあまり使わないような独特の言い回しがあったり、素敵だからこそどう口に出すのか迷うことも多く、演じるのは大変でした」(浜辺)

 本作のキャッチコピーは〝ラスト、きっとこのタイトルに涙する〟。主演のふたりも、完成した作品を見て涙したと口を揃えた。

「どちらかというと自分の出演作を見る時、自分の演技が気になって仕方なかったのですが、今回は客観的に見ることができました。自分で見て泣けたことで自信にもなりましたし、改めて素敵な作品だなと思いました。」(北村)

「見ている人を物語の世界に引き込む強さのある、素晴らしい映画に仕上がっています。出演した私自身も見て泣いてしまいました。この作品に携わることができてとてもうれしく思います」(浜辺)