「おふくろ的なごみ系焼き鯖寿司」に心温まる
焼き鯖いなり寿司も素朴な味わい

 

三刀屋町の老舗仕出し専門店「はせがわ鮮魚店」の焼き鯖寿司は、地元でも人気だ。長谷川マサ子さんが長年作る焼き鯖寿司は、かんぴょう、にんじん、しょうが、しいたけ、れんこん、錦糸卵入り。

「焼き鯖をほぐすのはほんと大変。1匹1匹、骨が残らないように気をつけて丁寧にほぐすから、1匹15分はかかるのよ」と長谷川さん。

でも、その仕上がりは、香ばしい焼き鯖の身と、れんこんのサクサクした食感が、心地よいなんとも「おふくろ的なごみ系焼き鯖寿司」。もはや五目寿司というおふとんにくるまれたかのごとく、鯖も気持ちよさそうだ。

長谷川マサ子さん。亡き息子さんのお嫁さんと焼き鯖寿司作りに励む

こちらにもワンハンドな焼き鯖寿司がある。「焼き鯖いなり寿司」だ。油揚げに詰められた、これまたなんとも素朴な味わい。お弁当に持ち歩きたい!

 はせがわ鮮魚店でつくっている3つの焼き鯖寿司。定番の押し寿司は道の駅で大人気。

■DATA
『はせがわ鮮魚店』
島根県雲南市三刀屋町殿河内687
●電話………0854-45-4548
●営業時間…9:30~19時
●定休日……不定休

 


おくゆかしすぎ決定版!!
日本唯一の「鯖が見えない鯖寿司!」

 

さばが隠れている雲南の鯖寿司。そのなかでも、極め付きの「おくゆかしさ決定版」が木次町の食事処「おくい」の鯖寿司だ。
「うちはずーっとこのスタイルです」と語る、店主の奥井健功さんの目の前にある寿司桶をあけると、そこには一面、錦糸卵! 
ひまわりが咲いたかのような黄色い鮮やかさに思わず歓声!

けど、さ、鯖はどこ!?

意表をついた「鯖、行方不明」。

おそらく日本唯一の「鯖が見えない鯖寿司」!

おくいの「焼き鯖寿司」。さ、さばがいない!!

 

ふふふ、と微笑む奥井さんが、しゃもじ入刀! 
すると錦糸卵の下から焼き鯖の大きなほぐし身が煌めく酢飯が登場!その他、しいたけ、木の芽、焼き海苔、たけのこ、さんしょう、かまぼこと具だくさん。たけのこや木の芽は、奥井さんが春に山で採って丁寧に処理して保存しておいたものだ。

錦糸卵の下から焼き鯖登場! 大きめのほぐし身がたっぷり

 

お皿にとって食べてみると、丁寧に煮付けたしいたけなど、さまざまな食材と鯖がしっかりなじんで、ほどよい酸味の酢飯を彩り豊かな味わい。やさしい風味でバクバク食べ進められる。

焼き鯖と丁寧に処理された具材と酢飯が絶妙なハーモニー!
 
 

「今度の誕生日にはここにろうそくをたてて
バースデーケーキがわりにしたい」
(BYジェンヌ)

雲南は、春には斐伊川、三刀屋川沿いに見事な桜が咲き誇ることで知られている。焼き鯖寿司を食べながらのお花見はきっと最高に違いない。もちろん春ではなくても、雲南市の焼き鯖の華麗なる「寿司回遊」をぜひ体験していただきたい。

「焼き鯖寿司」の焼き鯖も自家製。こんがり焼くことがポイント、と店主の奥井健功さん。


■DATA
『おくい』
島根県雲南市木次町木次468-15 
●電話………0854-42-0337
●営業時間…9~23時
●定休日……不定休