○松陰の遊び心が強い

 松陰の円グラフを見ると、遊び心は70%。他の人物と比べても圧倒的に高いのがわかる。松陰の肖像画や文献から推測するに、あまり遊び人のイメージがないため、納得しづらい。しかし、何事も遊んでいるかのように、楽しんでやっていたと考えると、少しは納得がいくのではないだろうか。松陰が残した辞世、留魂録の最後に「心なる ことの種々 かき置きぬ 思い残せる ことなかりけり」(思い残すことは何もない)を残しているが、言いたいことを言い、やりたいことをやって、思いっきり生きたのは松陰にとって楽しい人生だったのだろうか?
 

○全ての星を持ち、最もバランスが取れているのは入江九一

 上に示した、知性、行動力、人脈、自立心、遊び心の全てを持っている人を「五徳(ごとく)」という。バランスが取れていて、一人で何でもできるタイプである。なかなかいないのだが、九一がこれに当てはまる。また、この5つの中でも、社会生活を送る上で必要な能力が、知性、行動力、人脈であり、この3つを全て持っている人を「三徳(さんとく)」と呼ぶ。この中では品川弥二郎が当てはまる。九一ほどでないが、弥二郎もさぞかし重宝されたことだろう。
 

○最もエネルギーが強いのは高杉晋作

 円グラフの下に運勢エネルギーを示したが、松陰16、晋作21、稔麿16、九一16、弥二郎13という結果になった。全体の平均が15で、エネルギーが強ければ強いほど、スケールが大きいことができると判断される。数字を比較すると、最も運勢エネルギーが高いのが晋作。最もリーダー性があり、ゼネラリスト的な要因を持っていたことが予想される。

 続いて、上記5名に、松下村塾出身の総理大臣経験者、伊藤博文と山県有朋を含む7名で相性診断を行った。結果を下記に示す。
 

全体の相性相関図

 

○意外にも全体的に相性がよくない

 その団結力で知られる松下村塾であるが、意外にもそれほど全体の相性がいいわけではない。相性100%なのは、松陰と弥二郎だけ。次いで稔麿と弥二郎、稔麿と有朋が相性75%、晋作と博文が相性70%と続く。しかし、それ以外は、50~65%のまあまあの相性、またはそれ以下の相性で、稔麿と博文に至っては、相性0%といった始末である。それでは、松下村塾の塾生を結びつけたものは何か、それはやはり松陰の存在なのだろう。松陰は人を感化させる天才だったという。門下生はもちろん、萩の野山獄や江戸の伝馬町獄で松陰と出会った人物は次々松陰に突き動かされていった。「至誠而不動者  未之有也(至誠にして動かざる者は 未だ之れ有らざるなり)」。意味は、「誠の心をもって尽くせば、動かなかった人など誰もいない。」この孟子の言葉が松陰の座右の銘であった。誠を尽くして人に対峙する、松陰の信念が一人一人を感化してきたのだろう。その松陰が目指すところといえば、尊王攘夷。松下村塾の門下生は尊王攘夷という目標により団結力を強めたのであり、決して仲良しこよしグループではなかった。そう考えると、この結果は納得できる。